研究課題/領域番号 |
03301044
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
永田 英正 京都大学, 文学部, 教授 (90027532)
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研究分担者 |
竺沙 雅章 京都大学, 文学部, 教授 (50025029)
渡辺 信一郎 京都府立大学, 文学部, 助教授 (10031618)
佐原 康夫 滋賀大学, 教育学部, 助教授 (30187281)
籾山 明 埼玉大学, 教養学部, 助教授 (70174357)
吉本 道雅 京都大学, 文学部, 助手 (70201069)
夫馬 進 京都大学, 文学部, 助教授 (10093303)
気賀澤 保規 (気賀沢 保規) 富山大学, 教養部, 教授 (10100918)
松井 嘉徳 島根大学, 法文学部, 助教授 (00202317)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1992年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1991年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 中国出土文字資料 / 甲骨文・金文 / 簡牘 / 石刻 / 敦煌・トルファン文書 / 明清・档案 / 古文書学 / 明清档案 / 中国出土文学資料 |
研究概要 |
本研究でいう中国出土文字資料とは、甲骨文・金文、簡牘、石刻、敦煌・トルファン文書、明清档案を指す。これらはいずれも今日、中国における主要な古文書群であり、中国史の研究に欠かせない貴重な根本史料である。しかしこれらの多くは今世紀に入って発見されたために研究自体日が浅く、また研究は行われても、これを古文書として研究する方法は未だ確立されていない。我々は、そこで上記の各史料に即した研究方法の確立を目ざして本研究を開始した。2年間の研究活動の主たる成果としては、次のようなものがある。 1 金文の中でも数量の多い冊命金文は西周時代の政治政度史研究の重要な史料として研究者が取り上げてきたが、從来は記事のみを重視してきた。そこで冊命金文を古文書学的に分析し、様式分類することにより個々の冊命金文の性格とその史料的価値を明確にした。 2 敦煌・居延出土簡を対象に從来の帳簿類に加えて、上達文書や下達文書など公文書の基準となる様式を見出し、文書別に断簡の集成を試みた。更に簡牘については、敦煌漢簡約2000件、居延漢簡約20000件について、一字索引および語句索引として使用可能なデーターベース化を行った。 3 吐蕃支配期(786〜845)に作成された敦煌文書は、年次が十二支で記されていて絶対年代を推定することが極めて困難であった。しかし文書の中に記された人名を手がかりにして、文書の作成年次を確定することが可能となり、文書の史料的価値を高めることができた等である。ただ2年間の活動では、研究は緒についたばかりである。今後は、本研究の成果の上に立って所期の目的を達成すベく更に研究を深めていきたい。
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