研究課題/領域番号 |
03301061
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
文学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
阿部 良雄 東京大学, 教養学部, 教授 (60012465)
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研究分担者 |
持田 公子 東京造形大学, 助教授
岩佐 鉄男 東京大学, 教養学部, 助教授 (50203360)
船曳 建夫 東京大学, 教養学部, 助教授 (90165457)
小林 康夫 東京大学, 教養学部, 助教授 (60153623)
横山 正 (横田 正) 東京大学, 教養学部, 教授 (80012417)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1992年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1991年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 庭園 / 建築 / 空間構成 / 環境 / コンピューター画像 / コンピュ-タ画像 |
研究概要 |
平成3年度から2年間にわたり、文部省科学研究費補助金を受けて行われたわれわれの研究「文学及び美術に表現された庭園についての比較文化的研究」は、昭和62年から2年間にわたり文部省科学研究費補助金を受けて行われた研究「文学・芸術における空間表現の比較文化的研究」の成果をふまえ、そこに現れ出たさまざまの問題を、「庭園」という具体的な主題に集約することにより、一層の深化をめざすものであった。文学、美術、あるいは写真、映画等に表現された庭園像を通じて、庭園の現実にある姿と、あるべき(理想の)姿との相関関係を捉えようとしたのである。われわれの方法は通時的であると同時に共時的であり、日本、東洋、西洋における庭園表現の諸相を、それぞれの専門領域に応じて歴史的に研究すると同時に、その成果を比較する機会をもった。3年度は古代ギリシアから近代日本に至るまでの庭園の表象の変遷を、比較文化的研究によって解明した。4年度は実際の庭園をふまえつつ文学・美術に表現された庭園を比較文化的に研究するという本研究の目的が十分に果たされたものと考えられる。特にイスラムと中国の庭園の研究において、われわれは庭園の空間構成の意味を明らかにし、人間の精神の中に深く根ざしている「パラダイス」の観念を確認した。これらの成果は別冊の研究成果報告書にめとめられている。また、個別研究およびグループ研究の中で蓄積されたさまざまなデータは、ビデオおよび写真の映像情報、コンピューターの画像、文字情報の形で保存され、今回の研究で明らかになったいくつもの問題を今後解明していくのにきわめて有効に利用しうるものと期待される。
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