研究課題/領域番号 |
03301082
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経済事情・政策学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
瀬尾 芙巳子 京都大学, 経済研究所, 教授 (50027570)
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研究分担者 |
西崎 一郎 京都大学, 経済研究所, 助手 (80231504)
黒田 達朗 名古屋大学, 教養部, 助教授 (00183319)
山根 敬三 攝南大学, 経営情報学部, 教授 (70052272)
坂和 正敏 広島大学, 工学部, 教授 (70093507)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ファジィ多属性効用関数 / ファジィ・ゲーム / 特性関数型協力ゲーム / コンフリクト・アナリシス / 意去決定支援システム / ファジィ仁 / ファジィ夛属性効用関数 / 不完全情報 / 価値のトレード・オフ / 地域的公共財 / コンピュータ支援システム / 地域計量経済モデル / n人協力ゲ-ム / ロバスト性 / リ-ジョナリゼ-ション / パラメトリック・プログラミング / 仁 |
研究概要 |
本研究においては、まづ、不完全情報下の地域政策を評価するための一つの方法論として、ファジィ多属性効用関数の表理定理を提供するとともに、その実際的な適用のために必要なコンピュータ、支援システムの開発の一つのステップとして、ファジィ効用関数を評価するための方法を提供し、そのためのプログラムをユーザ、フレンドリーな対話型の形式で構築した。また、地域的政策行動との関連におけるコンフリクト・アナリシスの方法として、諸国間の国際的提携の効率性を評価するために特性関数型のn人協力ゲームを応用することを提案した。特に本研究では、(1)協力ゲームのロバスト性を、特性関数値のパラメトリックな変化を与えることによって検証する方法を研究し、また(2)外部環境などの存在による情報のあいまいさを考慮に入れるための、協力ファジィゲームを構築する方法について考察した。これらの方法は、実際には、特性関数型n人協力ゲームの有効な解としての「仁」の概念と、そのロバスト性の検証、および「ファジィ仁」の概念と、その性質の吟味として研究された。ここで考察された方法は、いづれも、数理計画問題の形で定式化することによって、特性関数についてのデータを用いることにより、実際に有効な政策解を見出すことができるという利点を有している。さらに、特性関数の実際的な評価とそのファジィ化には、前述の多属性効用関数の評価と、そのファジィ化の方法を用いることができるので、両者の研究は密接に結合しているものである。また、データベースのあいまいさを処理する方法の1つとして、ファジィ線型回帰分析を行なうことについても研究された。このほか、関連する研究として、地域市場行勤の分析に関して、地方公共財の供給を伴った都市形成における情報の不完全性の問題、および地域計量経済学モデルによる、減連経済下の地域経済の構造変化についてのミシュレーション分析を行った。
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