研究分担者 |
谷崎 俊之 広島大学, 理学部, 教授 (70142916)
川中 宣明 大阪大学, 理学部, 教授 (10028219)
三輪 哲二 京都大学, 数理解析研, 教授 (10027386)
森田 康夫 東北大学, 理学部, 教授 (20011653)
小田 忠雄 東北大学, 理学部, 教授 (60022555)
小池 正夫 広島大学, 理学部, 教授 (20022733)
近藤 武 東京女子大, 文理学部, 教授 (20012338)
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研究概要 |
本研究の主旨に従って次の研究会を組織ないし支援した. (1)代数幾何学シンポジウム(1991.10.1-4,京都大学理学部) (2)不変式論の新しい流れ(1991.12.16-18,大阪大学理学部) (3)現象としての双対性(1992.8.4-6,函館市) (4)量子群とその周辺(1992.10.3-5,名古屋大学理学部) (5)代数群の表現(1992.10.29-31,東北大学理学部) 詳細は別冊「研究成果報告書」に譲る.ここでは,成果の要点のみを述べる. (1)においては,最近数理物理学でも注目を引いている,ベクトル束のモジュライの構造に関する成果の報告が中心的な話題であった. (2)は代表者および分担者が自ら組織したもので,古典代数学の中心テーマの一つである不変式論が,現代の解析学・数理物理学まで込めてどのような役割を果しているか綜合を試みた研究会である.超幾何型微分方程式,量子群の表現,共形場の構成等の話題で盛り上りを見せた. (3)は,数学の各分野のアクティブを集めて,数学を貫く「双対性」という概念を軸に数学の今後を掘り下げようという,稀有な研究会である.数論から物理までを横断して,雄大な議論が展開された.成果は近々論集として別途出版の予定である. (4)は,量子群と物理学をめぐる最新の話題を中心にした研究会で,報告集作成を援助した. (5)は,伝統的な表現論の最新の問題を論じた研究会である.3人の外国人研究者を交えて,小規模ながら技術的詳細まで込めた発表討論が行われた.若手研究者に良い刺激を与えた企画であった.
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