研究課題/領域番号 |
03302013
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
柴田 一成 国立天文台, 太陽物理学研究系, 助教授 (70144178)
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研究分担者 |
佐藤 哲也 核融合科学研究所, 教授 (80025395)
沢 武文 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (90111864)
松元 亮治 千葉大学, 教養部, 助教授 (00209660)
内田 豊 東京大学, 理学部, 教授 (90012814)
花輪 知幸 名古屋大学, 理学部, 助手 (50172953)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1992年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1991年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 活動的天体 / 磁場 / 流体力学 / リコネクション / 磁気流体衝撃波 / アクリーション / ジェット / ダイナモ / アクリ-ション |
研究概要 |
本総研は、多くの活動的天体に共通して見られる磁気流体現象(リコネクション、ダイナモ、MHD乱流、MHD波動、ジェット、アクリーション、等々)に関する研究と交流を分野横断的に組織的に行なうことを目的とした。特に異なる学会(天文、核融合、地球電磁気、流体)を母体にする関連研究者間の交流の促進をはかることを重点目標とした。 これらの目的を達成するために本年度は2年計画の最終年度として天体電磁流体現象に関する総合シンポジウムを開催した。 総合シンポジウムでは、核融合プラズマから宇宙初期プラズマに至まで理論だけでなく観測も含めて幅広く研究発表と討論を行なった。シンポジウムで取り上げた具体的テーマは次の通りである。核融合プラズマのダイナモ過程、地球・惑星の核の対流とダイナモ過程、流体渦のリコネクション、地球磁気圏におけるリコネクションとKH不安定、太陽風の加速とダイナミックス、太陽における磁気流体現象(とくに「ようこう」で見たリコネクションと太陽コロナの諸現象)、ブラックホール磁気圏におけるジェット形成、星形成領域の磁場、銀河星間空間のMHD現象、銀河間空間磁場など得られた成果は以下の通りである。 (1)「ようこう」で見えてきたリコネクションと地球磁気圏テイルにおけるリコネクションを詳しく比較した結果、ともにプラズモイドの形成と加速が重要な鍵を握っていることが明らかになった。これは数値シミュレーションからも確認された。 (2)銀河の光学写真の詳しい解析により太陽コロナで見つかっているのとよく似たダイナミックな構造(ループ、ジェット)が多々発見された。ループ形成のモデルとしてパーカー不安定の3次元シミュレーションがなされ、銀河と太陽のループのいくつかは見事に説明された。
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