研究課題/領域番号 |
03302045
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水工学
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
小池 俊雄 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (30178173)
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研究分担者 |
深見 和彦 建設省, 土木研究所, 研究員
宝 馨 岐阜大学, 工学部, 助教授 (80144327)
池淵 周一 京都大学, 防災研究所, 教授 (20026181)
虫明 功臣 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50011060)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1992年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1991年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | リモートセンシング / 合成開口レーダ / マイクロ波 / 水文観測 / 降水 / 土壌水分 / 積雪 / 合成開ムレーダ / 流域地形 / リモ-トセンシング |
研究概要 |
欧州リモートセンシング衛星(ERS-1)搭載のCバンド合成開口レーダ(SAR)と日本地球資源観測衛星(JERS-1)搭載LバンドSARを用いた広域水文情報抽出アルゴリズム開発を目的として、SARの水文学への適用の可能性を包括的に整理した上で、理論的検討と地上検証実験を基に、土壌水分、積雪、流域地表面特性把握の可能性を示した。 1)土壌水分:平成4年にERS-1に対して6回、JERS-1に対して8回の検証実験を行った。観測は、土壌水分のメッシュサンプリング、車載散乱計による後方散乱の計測などである。このうち利用可能な6回の衛星データに対して平面幾何補正を行い、検証実験サイトデータの抽出および後方散乱係数への変換を行った。また、土壌サンプリングデータを用いて土壌水分観測の面的な代表性を検討するとともに、車搭載のマイクロ波散乱計を用いて、土壌水分の集中観測を行い、偏波の組合せや入射角に対する後方散乱係数と土壌の体積含水率との関係を明らかにし、Cバンド帯で、後方散乱係数1dBに対して体積含水率4%程度の感度があることが判った。 2)積雪:平成4年にERS-1に対して2回、平成5年にERS-1に対して3回、JERS-1に対して4回の検証実験を行った。また、積雪のマイクロ波誘電率のモデル化を行い、長岡と札幌での積雪断面観測データより、積雪のマイクロ波誘電率プロファイルの時系列変化特性を比較し、湿雪地域である長岡の誘電率プロファイルの多様性を提示した。さらに、マイクロ波放射伝達の理論と地上設置のマイクロ波散乱計を用いて、マイクロ波伝播モデルを構築し、積雪の物理特性に対するマイクロ波後方散乱の特徴を明らかにした。 3)流域地表面情報:愛知県矢田川流域を対象として、SAR、可視・近赤外センサによる画像から、それぞれ水域情報を抽出する手法、およびその精度を比較した。また、地被情報・地形情報・河道網情報などがどの程度得られるのかを明らかにするために、土地被覆別にSARデータの特徴を調査した。
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