研究課題/領域番号 |
03302046
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水工学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
小尻 利治 岐阜大学, 工学部, 教授 (00026353)
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研究分担者 |
宇治橋 康行 金沢大学, 工学部, 助手 (60092764)
安藤 義久 東京都立大学, 工学部, 助教授 (50133088)
砂田 憲吾 山梨大学, 工学部, 助教授 (20020480)
神野 健二 九州大学, 工学部, 教授 (80038025)
宝 馨 岐阜大学, 工学部, 助教授 (80144327)
多々納 裕一 鳥取大学, 工学部, 助手 (20207038)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1991年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 地球温暖化 / 渇水 / 流域シミュレーション / 多層メッシュモデル / 水消費モデル / 時系列解析 / 実時間操作 / 実時間管理 / 水資源システム / 安全度 / 温暖化シナリオ / 融雪・流出モデル / シミュレーション / 温水 / 融雪ー流出モデル / シミュレ-ション |
研究概要 |
本研究は、(i)地球温暖化シナリオのもとでの降雨・降雪・地下水を含む水資源利用量の変動把握、(ii)水量、水質、水利用の便利さ、安心感などを考慮した利水安全度の設定、(iii)長期気候変動・水循環の変化に対して安全度を保持しうる水資源システムの作成、(iv)水系・地域全体での渇水の早期発見と管理・節水方式の提案、を行なおうとしたものである。 温暖化シナリオのもとでの流域シミュレーションは、積雪域、非積雪域、積雪一融雪域で適用することが出来た。流出モデルもタンクモデルや多層メッシュ型モデルなど流域に合致したもので定式化を進めた。また、区分された気温毎に降雨日数、無降雨日数、降水量分布を求め、気温上昇を考慮したシミュレーションを行なった。気温3℃上昇降水10%増加では、概ね、非積雪域では流量増加があり、積雪域でら4〜6月頃の融雪出水が減少することがわかった。利水安全度に関しては、対渇水政策を享受便益と見なし、家庭内での労働、物品購入、不安感などで計量化を行なった。また、ミクロ経済の概念を取り入れ等価便益として定式化し、渇水確率の変化による被害額を求めた。ここでは、水需要量を時系列的な気温と降水量、水使用量の関数として表現し、温暖化の影響を取り入れている。さらに、渇水時の降雨分布特性や時系列での気温・降水変化を解析し、小雨発生の特徴抽出を行なった、実渇水の早期発見・管理としては、長期気象予報と流況パターンを利用して、ファジイ推論により低水流況の予測を行なった。限られた容量を有する貯水池での渇水対策として予め節水率と貯水量の関係を求めておき、予測、観測された流況、流量、貯水量での合理的な放流(節水)政策を明かにした。即ち、知識ベース型の貯水池管理モデルを提案した。
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