研究分担者 |
仁木 克己 横浜国立大学, 工学部, 教授 (00017899)
岡崎 敏 愛媛大学, 理学部, 助教授 (40025383)
小山 昇 東京農工大学, 工学部, 教授 (40134845)
池田 篤治 京都大学, 農学部, 教授 (40026422)
木原 壯林 京都大学, 化学研究所, 助教授 (60161543)
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研究概要 |
研究分担を4つに大別して研究を進めた。(1)液液界面電荷(イオン及び電子)移動反応(千田,木原,武田,斉藤,藤原)。イオン移動ボルタンメトリーの基礎と分析化学への応用,イオンとイオノフオアの相互作用の動力学,液膜及び二分子膜における一オン透過,ヘテロポリ酸の溶媒和と分子構造,高濃度電解質溶液における分子空間効果について多くの知見がえられた。(2)分子修飾電極反応(池田,梅沢,中嶋,後藤,小山,伊豆津)。酵素機能電極におけるメディエータ電子移動と直接電子移動の基礎的研究と分析化学への応用,生体イオンチャンネルにおける分子認識と情報変換機構の分析化学的展開,単分子膜及び導電性高分子膜修飾における界面電荷移動のダイナミックスについて多くの知見がえられた。(3)ウルトラマイクロ電極(岡崎,松村,池田,青木)。ウルトラマイクロ電極ボルタンメトリーの一般理論式の確立とその高速電極反応速度測定への応用に関する理論と実験法,金属錯体溶液内電子構造とレドックス系ダイナミックス機構について多くの知見がえられた。(4)分光電気化学測定法(仁木,山下,高村,渡辺,市村)。分光ボルタンメトリー,紫外可視反射分光法による電極界面レドックス挙動解析法,電極鏡面反射率測定による生体関連物質の界面挙動解析法,レーザ電気化学実験法の基礎,気液界面におけるイオンの直接観察法について多くの知見がえられた。また平成5年1月29,30日に開いた全員参加の成果発表会においては,これらの研究成果を総合して界面電荷移動反応のダイナミックスとその分析化学的展開に関する理論と実験法の現状と将来展望について意見を交換し、今後の研究の方向について多くの示唆をうることができた。
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