研究課題/領域番号 |
03303005
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
無機・錯塩・放射化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
荻野 博 東北大学, 理学部, 教授 (00004292)
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研究分担者 |
谷口 功 熊本大学, 工学部, 教授 (90112391)
松村 竹子 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (60031556)
田中 晃二 分子科学研究所, 錯体化学実験施設, 教授 (00029274)
佐藤 弦 上智大学, 理工学部, 教授 (00053546)
佐々木 陽一 北海道大学, 理学部, 教授 (30004500)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1992年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1991年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 金属錯体 / クラスター / 電子移動 / 酸化還元電位 / 混合原子価 / 光誘起電子移動 / 金属タンパク質 / 走査トンネル顕微鏡 / 触媒 / 機能性材料 / 錯体 / 電子状態 / ダイナミックス / 光合成 / トンネル顕微鏡 / エネルギ-ギャップ則 / 光誘起電荷分離 |
研究概要 |
本研究を推進する上で基本となる単核、二核および多核錯体ならびにクラスターの合成について大きな進歩が見られた。特に二核錯体については系統的な錯体の合理的な合成がいくつかの系で可能となった。これらの成果にもとずき、錯体の電子状態と酸化還元電位との関連および混合原子価状態の理解を深めることができた。ゼロ次反応速度則に従う電子移動反応系、プロトン移動と共役した電子移動やCO_2還元を触媒する錯体の発見など、興味ある種々の電子移動反応系が発見された。金属タンパク質の電極上における酸化還元挙動の研究の歴史は極めて浅いが、本研究においても大きな進展が見られた。金属錯体の光誘起電子移動反応が理論および実験の両面から研究された。走査トンネル顕微鏡(STM)の発明とその後の急速な発展は、これまでほとんど推測の域をでなかった固体界面の研究状況を一変させつつある。電極と溶液界面における電子移動との関連から、本研究においてもSTMを使った表面化学種の構造解析が行われ、大きな発展があった。以上述べた研究は研究者間の相互の連絡のもとに進められた。平成3年11月11日および12日の両日にわたって東工大において、さらにまた平成4年11月11日および12日の両日にわたって分子科学研究所でそれぞれ公開シンポジウムを開催し、総括的な検討を行った。 なお1992年のノーベル化学賞は「化学系における電子移動理論への貢献」を行った米国カリフォルニア工学大学のマーカス教授が受賞した。我々の研究提案がいかに緊急性があったか、また時宜を得たものであったかを証明したものと自負している。
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