研究課題/領域番号 |
03303010
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
高分子合成
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
岡本 佳男 名古屋大学, 工学部, 教授 (60029501)
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研究分担者 |
中浜 精一 東京工大, 工学部, 教授 (90016410)
竹本 喜一 大阪大学, 工学部, 教授 (50029170)
松田 実 東北大学, 非水溶液化学研究所, 教授 (90006297)
清水 剛夫 京都大学, 工学部, 教授 (10025893)
国武 豊喜 九州大学, 工学部, 教授 (40037734)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
1992年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1991年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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キーワード | 認識機能 / 高次組織 / リビング重合 / 不斉識別 / 立体規制 / 光機能材料 / 酵素触媒重合 / 多糖 / ポルフィリン / 光機能 / 糖 / オリゴペプチド |
研究概要 |
下記の4つの研究テーマについていずれも意義のある興和深い結果を得ることができた。 1)光認識機能:光機能物質を有効に機能させるために欠くことのできない高次組識の設計と合成に関していくつかの重要な知見を得ることができた(国武)。光励起レドックス系の構築、ポリフィリン残基を有するオリゴヌクレオチドの合成とその性質、分子素子としての導電性高分子の合成に関して成果を得た(清水)。光電変換素子の作製を目指してポリシランの骨格の制御および物性について検討した(松田)。 2)低分子化合物認識機能:ヌクレオシドおよびヌクレオチドを有するポリビニルアルコールあるいはポリ-α-アミノ酸を合成し、その物質認識能を評価した(竹本)。リビングアニオン重合の手法を駆使して構造の明確な空孔を有する高分子の合成に成功した(中浜)。リビングカチオン重合の手法を駆使して星型高分子を合成し、その構造と溶媒との相互作用について検討した(東村)。 3)光学異性体認識機能:ジペプチドの有機アルミニウム錯体あるいはペプチド金属錯体がエナンチオ選択的なシアンヒドリン合成に有効であることを見出した(井上)。セルロースおよびアミロースのカルバメート誘導体を種々合成し、その不斉識別能を系統的に評価した(岡本)。セルラーゼを重合触媒に用いて、セルロースの化学合成に初めて成功した(小林)。D-マニトール誘導体の共重合反応を経由して、高分子イオノファーを合成し、その不斉識別能を評価した(横田和)。 4)高分子物質認識機能:種々の単糖を出発物質に用いて環状モノマーを合成し、その開環重合により種々のタイプの多糖類を合成した(瓜生)。1,3-無水糖骨格を有するモノマーの開環重合させ(1→3)-β-D-グルコピラナンを合成した(岡田)。イソタクチックポリメタクリル酸メチルの錯体形成能について調ベた(畑田)。周期ポリマーを合成し、その水素結合形成能を評価した(横田健)。
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