研究課題/領域番号 |
03304009
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
動物発生・生理学
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
黒田 行昭 麻布大学, 環境保健学部, 教授 (40000228)
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研究分担者 |
井出 宏之 東北大学, 理学部, 助教授 (70022704)
西川 克三 金沢医科大学, 医学部, 教授 (10029960)
中村 敏一 九州大学, 理学部, 教授 (00049397)
能村 哲郎 (野村 哲郎) 埼玉大学, 理学部, 教授 (40072970)
浅島 誠 横浜市立大学, 文理学部, 教授 (00090564)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1992年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | 発生の制御 / 細胞成長因子 / 細胞分化 / 培養細胞 / 繊維芽細胞成長因子 / 上皮成長因子 / 腫瘍成長因子 / レセプター / レセプタ- |
研究概要 |
ヒドラ、ウニ、ホヤ、両生類やニワトリの胚、さらには哺乳動物およびヒトを含む高等動物の培養細胞を用いて、次のような研究成果を得た。 1.ヒドラの幹細胞の繊維増殖因子を分離、同定したが、その分子量は1,300Daで、既知の頭部活性因子(HA)と類以していた(藤沢、花井) 2.ウニの外腸胚形成ペプチド(EGID)は、分子量6KDaで、その作用には透明層の結合物質が関与していた(末光)。出芽期のホヤでは、表皮に内在性レチナールの存在を検出し、これが形態形成に関与していた(川村)。ツメガエルでは、未受精卵に存在するTGFβの1つアクチビンが中胚葉分化を誘導し、アクチビンA、AB、Bを精製した(浅島)。 3.ニワトリ胚の肢芽細胞の増殖維持に、外胚葉性頂堤のbFGFが有効で、ホメオボックス遺伝子chox-7の発現を促進した(井出)。眼球の強膜繊維芽細胞の無タンパク培養で、成長因子が分泌され、ヒトの臍帯内皮細胞の増殖を促進した(渡辺)。ウズラのミュラー管抑制物質(MIS)をニワトリ精巣より分離、精製し、その分子量は74KDaであった(能村)。 4.ラット肝、肺、賢蔵などで、肝細胞増殖因子(HGF)を検出し、その遺伝子DNAの構造を解析した(中村)。bFGFに対するマウスの中和モノクローナル抗体は、bFGF産生細胞の移植腫瘍の形成を抑制し、bFGF非産生細胞の腫瘍形成は抑制しなかった(西川)。 5.ヒトの胎児の肺繊維芽細胞のクローン培養で、EGFやFGFは分裂細胞にも非分裂細胞にも分裂を促進した(黒田)。ヒト胎児の皮膚繊維芽細胞では、PDGFと1コラーゲンの共存が細胞の遊走を促進した(近藤)。ヒト繊維芽細胞の無血清培養で、FGF,EGFは増殖促進因子として、TGFβは阻害因子として作用した(加治)。ヒト血管内皮細胞のTGFレセプターの解析を行い、約80KDAと180KDaのタンパク質を同定した(平井)。
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