研究分担者 |
笹川 千尋 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (70114494)
池 康嘉 群馬大学, 医学部, 教授 (60125820)
大西 克成 徳島大学, 医学部, 教授 (10037400)
中澤 晶子 山口大学, 医学部, 教授 (40053053)
天児 和暢 九州大学, 医学部, 教授 (20078752)
井上 公蔵 大阪大学, 医学部, 教授 (10028300)
江崎 孝行 岐阜大学, 医学部, 教授 (90151977)
西渕 光昭 京都大学, 医学部, 助教授 (50189304)
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配分額 *注記 |
23,400千円 (直接経費: 23,400千円)
1993年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1992年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
1991年度: 10,900千円 (直接経費: 10,900千円)
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研究概要 |
本研究班は、弱毒菌または比較的病原性の強い細菌でありながら、複数の病原因子が一つの病像を形成するような細菌の病原因子について、遺伝子の同定、クローン化、構造解析を出発点として研究を展開し、3年間にそれぞれの研究分担者はかなり目覚ましい成果を挙げることができた。研究対象となった病原因子は多岐に亘るので、いくつかのカテゴリーに分けて全体の概要を記した。 1)発現調節機構が解明されつつある病原因子 赤痢菌の侵入・拡散因子群(笹川、渡辺),豚コレラ菌の菌血症惹起因子(檀原),ビブリオ属溶血素(西渕),緑膿菌プロテアーゼ(奥田),ウェルシュ菌溶血素(林),セラチ〓の線毛(天児)。2)活性化または輸送機構が解明されつつある病原因子 緑膿菌サイトトキシン(寺脇),コレラ菌溶血素(山本耕),チフス菌Vi抗原(江崎),ぶどう球菌溶血素とロイコシジン(神尾),腸球菌溶血素とバクテリオシン(池),ボツリヌスC,E型毒素(小熊)。 3)その他 新たな病原因子を同定するための感染モデル系が、ヘリコバクターのウレアーゼ遺伝子欠失株(中沢),バクテロイデスの強毒株の分離(大西)などにより作成された。また、下痢原性大腸菌(山本達)および鶏病大腸菌の定着因子(関崎),プロフィロモナスの歯周病因子(吉村)に関する新しい知見が得られた。またプラスミドR100TraT産物の血清抵抗性の機序が解明された(井上,定年退官のため本研究初年度のみ班員)。
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