研究課題/領域番号 |
03304048
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病院管理学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
紀伊國 献三 筑波大学, 社会医学系, 教授 (10114068)
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研究分担者 |
佐々木 順子 筑波大学, 社会医学系, 講師 (60134243)
平井 慶徳 順天堂大学, 医学部, 助教授 (50053038)
武田 裕 大阪大学, 医学部, 助教授 (20127252)
大道 久 日本大学, 医学部, 教授 (60158805)
開原 成允 (開原 茂允) 東京大学, 医学部, 教授 (30010234)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 大学病院 / 医療の質の確保 / 医療の質 / 評価指標 / 経営指標 / 大学病院の医療 / 大学病院年報 / 医療統計 / 標準的指標 / CaseーMix |
研究概要 |
社会からの大学病院への期待は大きいが、どのようにすればそこで提供している医療の質を一定水準以上に確保できるかを検討した。第1には、いかにすれば大学病院医療の内容を把握することができるか医療評価のモデルについて検討し解析を行った。第2に大学病院の医療の質を確保するために医療内容を把握する方法と医療内容の組織体としての把握についての検討を行い、さらに大学病院における活動の特性の把握として指標の考え方を検討した。第3の点として指標をとりあげ具体的に大学病院の本院を対象として調査を行い、設立主体ごとに自治体病院の資料と比較することにした。これらをもとに大学病院群と自治体病院について、また大学病院の設立主体ごとの特徴についての検討を行った。 結論的には大学病院と自治体病院との間では、明らかな差が認められている。診療規模が大きく施設が充実し、100床あたりの医師数、事務職員数が多く剖検率が高いなどの特徴がある。しかし、大学病院の中でも較差がはなはだ大きく大学病院を一律に取り扱うわけにはいかないことがみられている。また大学病院が必ずしも外来患者が多いことは認められなかった。特に大学病院が自治体病院に比して質の高い医療を提供していることは立証が必ずしも容易ではないこと、また教育にかかわる医療についてのデータが不十分であることのため、今後より大学病院の特徴を表す指標の必要性が強調される。そのためには情報収集体制について特に退院時要約の標準化、診療報酬請求データによる分析、大学病院の共通データの収集体制、個票収集への転換、利用法の確立についての提言を行なった。
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