研究課題/領域番号 |
03352006
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
固体地球物理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小林 和男 東京大学, 海洋研究所, 教授 (10013559)
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研究分担者 |
藤井 直之 名古屋大学, 理学部, 教授 (60011631)
島村 英紀 北海道大学, 理学部, 教授 (10011636)
木下 肇 東京大学, 地震研究所, 教授 (10110347)
玉木 賢策 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (50188421)
瀬川 爾朗 東京大学, 海洋研究所, 教授 (60013570)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1991年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 深海底調査 / 深海堀削船 / 深海潜水調査船 / 孔内計測 / 海底ステ-ション / 堀削孔再挿入 / KAIKOーNANKAI計画 / 国際深海堀削計画 |
研究概要 |
国際深海堀削計画と日仏協力KAIKO計画及びそれらの基礎デ-タとなった海上調査の成果を総括するために、「深海底調査研究の現状と将来」と題する国内シンポジウムを平成3年11月27〜28日の2日間にわたって開催し、16編の講演を中心として全国から集った80名余の参加者によって、これまでの学術的成果と技術的進展を討論することができた。深海堀削については、堀削船乗船経験者と一般研究者にそれぞれ重要項目を問合せるアンケ-トを送り、その回答の統計と堀削成果ハイライトに堀削計画年表、航海記録・乗船者・会議リスト等の資料を添えて、A5版168ペ-ジの「国際深海堀削計画(ODP)進捗状況報告書」を作成し関係者に布し、成果のレビュ-を求めたところ、概して好評であった。同報告書をシンポジウム、小集会等で閲覧に供した際、入手希望が多かったので、B5版の縮少版をODPニュ-スレタ-第10、11号として印刷し、全国の研究機関と関係研究者に配布した。これらの結果は平成5年10月以降の国際計画更新の中で、日本から提案される新研究課題と新技術開発項目として取り上げられると共に、日本独自の新堀削船の技術課題と運用法にも採り込まれるであろう。潜水船を用いた深海底調査についても日仏協力KAIKOーNANKAI計画と「しんかい6500」による研究の両面からのその将来像が討論、検討された。本補助金により作成したB5版12ペ-ジの色刷りパンフレットも資料として重用された。今後の大きなテ-マとして、堀削孔を利用した地震、電碓気、温度等の孔内計測を通じた海底地穀構造の研究の重要性が認識された。孔内に計器を設置して長期計測を行う海底ステ-ション計画も実現の目途が立ちつつある。潜水船を利用した孔内測定デ-タの回収と、新測定機器の再挿入の手法は日本では開発要素を残すが、必要性は高く、早急な技術開発の方策が立てられた。
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