研究課題/領域番号 |
03352008
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
気象・海洋・陸水学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
前野 紀一 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (50001657)
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研究分担者 |
村勢 則郎 東京電機大学, 理工学部, 教授 (40120125)
水谷 仁 宇宙科学研究所, 教授 (00011578)
河田 修二 金沢大学, 理学部, 教授 (60019479)
東 晃 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (40001119)
菅 宏 大阪大学, 理学部, 教授 (40028098)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 氷 / 水 / 水素結合 / 惑星科学 / 生命科学 / プロトン配置 / 高圧水 / クラスレ-ト |
研究概要 |
氷は惑星、地球、生命の関わる多くの環境で重要な役割をしており、これまで多数の調査、研究が異なった分野で実施され報告されてきた。本総合研究では、わが国の種々の研究機関で氷に関する研究を進めている総勢27名の研究者が集まり、氷の構造と物性に関する総合的理解を進める目的で組織された。本年度は各研究分担者の行った研究情報の相互交換を実施すると共に、北大学術交流会館で開催された「氷の物理と化学国際シンポジウム(9月1日ー6日)」の期間中各研究テ-マに従って小研究集会を開催した。これには、分担者以外の研究者や学生、特に外国人研究者も参加し密な情報交換が行われた。研究成果は報告書にまとめると同時に、幾つかはシンポジウムのプロシーデイングス(Physics and Chemistry of Ice、北大図書刊行会より平成4年3月出版予定)に掲載される。 本年度の総合研究においては、純粋な氷の構造と物性に関して、プロトンの秩序・無秩序配置、誘電性、結晶成長、転位構造、高圧相等の伝統的なトピックスだけでなく、他の相あるいは物質との相互作用に関する研究の重要性が指適された。生体内の氷、土中の氷、不活性気体を含むクラスレ-ト氷、あるいはタンパク質の動的特性等がその例である。また、惑星科学に関連して、これまで殆ど研究の行われていなかった外惑星領域温度での氷の物性、特に変形、破壊特性の研究が進められるようになった。
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