研究分担者 |
住 明正 東京大学, 気候システムセンター, 教授 (10179294)
安成 哲三 筑波大学, 地球科学系, 助教授 (80115956)
轡田 邦夫 東京大学, 海洋研究所, 助手 (40205092)
花輪 公雄 東北大学, 理学部, 助教授 (40142921)
竹内 謙介 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (00107450)
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研究概要 |
本研究計画は西太平洋の海洋循環について熱帯域から亜寒帯域までを総合的に捉え将来計画の立案に当たるものであった。この線に沿って平成3年10月18日東京において第1回の会合,平成3年12月16日東京大学において第2回の会合を行った。本研究計画はIOC,WMO,ICSU,UNEP等の共同の海洋観測に関する将来計画(GOOS)を深く討議するという側面も合わせ持つこととなり,我が国の海洋研究体制のあり方まで議論することになった。当初の計画は物理環境の将来計画が中心であったが,化学生物環境の気候研究における重要性も認識し、この面での将来計画についても取りまとめることにした。このようにしてGOOS対応基礎研究計画を策定し,ナショナル・プロジェクトとして接近すべく鋭意努力しているところである。 国際的には平成3年6月アメリカ合衆国ウッズホ-ルで開催されたCCCOXII会議において代表者が十年スケ-ルの気候変動の重要性を力説し、CCCOの重点課題としてゆくこと,このために十年スケ-ルの気候変動パネルを設置することが決定された。この第一回会合は平成4年2月にホノルルで開かれるところである。1980年代の地球温暖化をもたらした自然変動は熱帯太平洋と北太平洋のリンクしたグロ-バルな大気海洋相互作用によることがほぼ明らかになったことが学術的には最も大きな成果である。このシグナルの解明を中心とするプロセス研究と世界海洋観測システム設計を有機的にリンクさせることが次の課題である。
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