研究分担者 |
入江 治行 日本大学, 理工学部, 講師 (80147686)
柴崎 清登 国立天文台, 野辺山宇宙電波観測所, 助教授
恩藤 忠典 郵政省, 通信総合研究所, 研究室長
後藤 幸弘 東北学院大学, 工学部, 教授 (60005254)
小川 俊雄 高知大学, 名誉教授 (10025306)
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研究概要 |
本研究は、国際電波科学連合(International Union of Radio Science:URSI)E分科ワ-キンググル-プの活動として,1992年3月25日〜26日,「汚染・塵埃プラズマ及び電気を伴う気象環境と雜音・カオスに関するURSIワ-クショップ」の東京における開催の企画・準備を主体として実施した。会議は本研究の企画に基いて,次の様な14のセッションから構成され,海外より21件,国内より31件,計52件の論文が報告された:1.開会の辞,本会議とURSI新ワ-キンググル-プ案内;2.宇宙及び実驗室における汚染・塵埃プラズマ(6件);3.宇宙塵埃プラズマにおける波動・衝撃波(6件);4.気象・電気環境と電気流体力学(4件);5.乱流における自己組織化(5件);6.雷放電(4件);7.磁気圏の雜音とカオス(3件);8.惑星雜音とプラズマ(3件);9.地球圏外雜音とプラズマ(3件);10.電磁気学の物理的・数学的基礎(3件);11.搖動とカオス(4件);12.プラズマ波と加速(3件);13.地球雜音(5件);14.球雷(3件).本会議は、新ワ-キンググル-プの第1回会合を,メンバ-のみならず関係分野を併合し,汚染・塵埃プラズマと電気を伴う気象環境と雜音・カオスの問題を,興味ある一般研究者に広く開放・拡大して異なったバックグランドの研究者間の横のリンクを図るもので,その様な目的は充分達せられたと思う。本研究の具体的な成果は,次の二つに纒められる:1.部分電離ガス・衝突プラズマ・塵埃プラズマとして記述される様な地球圏及び圏外における放電・電離・帶電を伴う様々な電気・気象現象への新しい基本的アプロ-チに対する指針が得られた;2.上記現象に伴われるランダム雜音・カオスへの非線形・乱流過程,統計的数学手法に基いた新理論へのアプロ-チが示唆された。プロシィ-ディング出版の準備も進められている。
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