研究課題/領域番号 |
03352034
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
政池 明 京都大学, 理学部, 教授 (40022587)
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研究分担者 |
並木 美喜夫 早稲田大学, 理工学部, 教授 (80063288)
山口 嘉夫 東海大学, 理学部, 教授 (00210378)
宇津呂 雄彦 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (50027421)
吉城 肇 高エネルギー物理学研究所, 教授 (40044771)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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キーワード | 超冷中性子 / 中性子共鳴吸収反応 / 多層膜干渉計 / 時間反転 / 空間反転 / ヘリシティ-依存性 / パルス中性子 / 偏極中性子 |
研究概要 |
最近素粒子物理学は超低エネルギ-の粒子特に中性子を用いた研究が注目されている。 本研究では特に中性子共鳴吸収反応における時間空間反転の破れの研究、超冷中性子発生とそれによる中性子電気双極子能率等の中性子特性の研究、超低エネルギ-中性子干渉実験とそれらの理論的研究をとりあげて重点的に研究を行った。またこれらの研究を重点領域の研究としてとりあげるべく、集中的に検討を行った。 まずKEにブ-スタ-シンクロトロンのパルス中性子を用いて中性子捕獲r線強度のヘリシティ-依存性の測定を行った。この実験では中性子を減速、偏極させて後、標的に照射し、その際発生するr線をBaF_2シンチレ-タ-で検出した。特にLa139,Br81,Cd111を標的としたときのP波共鳴上で極めて大きなヘリシティ-依存性を発見した。これはentrance channelにおけるパリティ-混合による増巾効果であると理論的に解釈できる。この実験により時間反転非保存実験への手がかりを得たことになる。 超冷中性子の発生法に関しては、冷中性子と超流動ヘリウムとの散乱によって中性子のエネルギ-を10^<ー7>以下にする実験が試みられ、世界ではじめて冷中性子のエネルギ-に依存する超冷中性子の発生率の測定を実現した。 中性子干渉実験としては、多層膜を用いたものの製作が試みられ、それによる中性子の反射角の広りについての重要な知見が得られた。 これらを中心とする種々のデ-タを検討し、重点領域の研究をいかに進めるべきかを決定するため1992年2月研究会を開き、多角的な発表と討論を行い、今後の見通しをたてることが出来た。
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