研究課題/領域番号 |
03353005
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
工業分析化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
澤田 嗣郎 東京大学, 工学部, 教授 (90011105)
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研究分担者 |
升島 努 広島大学, 医学部, 教授 (10136054)
畑 朋延 金沢大学, 工学部, 教授 (50019767)
寺前 紀夫 名古屋大学, 工学部, 助教授 (70114569)
北森 武彦 東京大学, 工学部, 助教授 (60214821)
稲垣 卓 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (70030442)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1991年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 光熱変換現象 / 光熱変換分光法 / 光音響分光法 |
研究概要 |
物質に光を照射したときに生ずる熱に注目して行う計測を総称して光熱変換法と呼ぶ。光熱変換法は本質的に、非破壊、あるがまま、生きたままでの計測、多量の妨害物質中の超微小超微量成分の超高感度計測といった要件を満たす可能性のある計測手法の一つであり、先端分野における計測上の最重要課題を解決する技術へと発展することが期待できる。しかし、この研究分野は光計測法と比較していまだ未開拓な領域が多い。以上の認識に基づき本研究では次の二点を目的とした。1.光熱変換現象に関わる光と物質との様々な相互作用の基礎過程を従来と異なる視点から解明し、未開拓な物理化学現象を発掘し独創的な技術を萌芽させる。2.従来法も含めて、光熱変換関連技術の可能性と問題点とを明確にする。この目的を達成するため、調査および研究を行った。 光熱変換現象で生ずる相互作用の基礎過程に関する調査、期待される適用分野での要求と対応する光熱変換関連技術の調査が行われた。調査結果を持ち寄って行われた研究会は、平成3年11月8日、学士会館分館(東京都文京区本郷)において研究分担者全員参加により開催された。研究会では、様々な形態で光熱変換現象に関わる研究者が学問分野を越えて学際的に結集し、この分野にある現状の問題点を整理するとともに、応用の展開を図るために必要な条件と光熱変換現象の利用の可能性を論ずるができた。 これらを通して多くの新しい独創的な着想が生まれた。さらに、本研究グル-プを再編成して重点領域研究へと発展させることがきわめて重要であり、かつ、海外における本分野の研究進歩状況から勘案して、緊急性を有することが確認された。これを受けて、本研究課題を平成5年度重点領域研究課題として申請するために、東京大学工学部において数回の打ち合せを行い、平成5年度発足に向けて申請を準備した。
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