研究課題/領域番号 |
03354014
|
研究種目 |
総合研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
|
研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
金子 章道 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00051491)
|
研究分担者 |
斎藤 建彦 筑波大学, 生物学系, 教授 (20081630)
立花 政夫 東京大学, 文学部, 助教授 (60132734)
村上 元彦 慶應義塾大学, 医学部, 名誉教授 (50051058)
豊田 順一 聖マリアンナ医科大学, 教授 (90081629)
福田 淳 大阪大学, 医学部, 教授 (90028598)
|
研究期間 (年度) |
1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1991年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | 網膜 / 光受容 / 色覚 / 形状視 |
研究概要 |
網膜は光変換器であるだけではなく、視覚情報処理を行なう中枢神経組織である。網膜は視細胞が受けとった視覚情報をそのまま脳へ伝えるのではなく、情報の抽出、圧縮を行っていることは明らかである。中心ー周辺型の受容野は像のコントラストを強調して形状視に寄与しているし、網膜の神経回路では三色的なプロセスが反対色的な信号へと変換され、動きを抽出する機構も働いている。このように、網膜が、脳にも匹敵する優れた情報処理器官であることは知られていても、その裏側に潜む神経生物学的なメカニズムは十分に理解されないままになっている。 網膜はそれ自身が完結した神経組織であり、容易に生体外へ取り出して実験することが可能であるため、分子及び細胞レベル、神経回路レベルの研究結果を機能と関連づけ理解しできる数少ない神経組織であるし、これまでにも神経生物学の他の領域に衝撃を与えるような発見がなされている。本研究はこのような特徴を持つ網膜の研究を推進するため、重点領域研究の研究領域として申請することを念頭におき、国の内外における網膜の研究の現状を分析し、生理学、脳科学、心理物理学、眼科学など周辺領域との関連における位置づけを検討した。5月29日に大阪大学で第一回の検討会を開催、8月23ー25日国立生理学研究所研究会と共催で研究発表討論会を開催し、重点領域研究の申請原案を作成した。その後、班員の間で討論を重ね、平成4年1月28日慶應義塾大学医学部において、主なメンバ-の間で申請書案の最終の検討を行った。その結果、平成5年度発足で「視神経・網膜の発生・再生と機能分化」を大阪大学医学部・教授福田淳を申請代表者として申請することとなった。
|