研究課題/領域番号 |
03401015
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 放送教育開発センター |
研究代表者 |
藤田 恵璽 放送教育開発センター, 研究開発部, 教授 (60021317)
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研究分担者 |
三尾 忠男 放送教育開発センター, 研究開発部, 助手 (20219596)
坂元 多 放送教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (90225805)
小町 真之 放送教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (20178354)
福田 滋 放送教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (50181269)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
1992年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1991年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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キーワード | 放送教材 / 番組構造分析 / 提示技法 / メディア複雑性 / 要素分析 / 映像多重提示法 / 画像抽出法 / タイムサンプリング / 画像情報 / 言語情報 / 映像比較分類デ-タベ-ス / ビジュアルリテラシ- / 視聴行動 |
研究概要 |
本研究は、従来の番組分析にみられたアンケートや評定尺度などによる印象評価による分析ではなく、制作者(送り手)側の意図や技法の分析、視聴者側(受け手)の視聴学習反応分析、さらに、画像・言語の情報と映像の構成・提示法などの関連性についての理論的・実践的な分析を目的としている。研究は、教育番組など映像教材の分析方法の課題を明らかにし、構造の特徴記述に有効な分析方法と構造の理論モデルの開発と検証をおこなった。 映像教材の構造分析のために、提示情報の要素分析をおこなった。提示される画像・音響情報それぞれについて、構成要素と提示技法の種類を抽出し、カテゴリーを開発した。そして、構造を効果的に分析するための表示方法を検証し、映像の情報量の記述について新しい概念“メディア複雑性"を提案した。実際の教育番組についてカテゴリー分析とメディア複雑性の測定をおこない、構造記述の有効な手段であることを示した。 番組分析作業において映像の視聴は、時間軸に束縛される。このことが、作業効率はもちろん、構造の把握や分析方法の探索的研究開発にとって非常に大きな弊害であった。これに対して、このような分析研究を支援するシステムの開発をおこなってきた。パーソナルコンピュータとビデオデッキを連動した探索的ビデオ分析システムの開発がそれである。また、映像の多重提示法の有効性をこれまでの分析研究の実績から明らかにし、多重提示方式のうち静止画16面同時提示について画像のタイムサンプリング法の開発によって検証した。このほか、4動画像同時提示方式についても実際の視聴行動分析研究への適用を検討した。これらの結果、映像多重提示方式は、実際に番組分析に有効であるだけでなく、映像を利用する教育研究にも有効であることを示した。
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