研究課題/領域番号 |
03402014
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
固体地球物理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 寅夫 京都大学, 防災研究所, 教授 (40027222)
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研究分担者 |
中村 佳重郎 京都大学, 防災研究所, 助手 (20135510)
平原 和朗 京都大学, 防災研究所, 助教授 (40165197)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
31,300千円 (直接経費: 31,300千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1991年度: 28,800千円 (直接経費: 28,800千円)
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キーワード | GPS / 水蒸気ラジオメータ / リモートセンシング / マイクロ波伝播遅延 / 相対測位 / ラジオゾンデ / 気象観測 / 相対測位精度 / ラジオソンデ / 水蒸合ラジオメ-タ |
研究概要 |
平成3年度に米国RADIOMETRICS社より水蒸気ラジオメータMODELWVR-10002台を購入して、試験観測を開始した。 まず、2台の平行観測およびアンテナへの入力を遮った状態での観測などから、2台のラジオメータの出力にはよい平行性が見られることを確認した。 つぎに水蒸気ラジオメータとラジオゾンデとの平行観測を長期間にわたって継続し、ラジオメータの出力から水蒸気量を推定するためのアルゴリズムを決定しなおした。この結果、両ラジオメータとラジオゾンデの観測水蒸気量とのよい一致が得られ、このことからラジオメータの高い信頼性が確認できた。 GPSとの平行観測から、水蒸気ラジオメータのデータを使用してどれだけ測位精度が向上できるかについては1年以上にわたるデータをもとに研究を行った。夏の水蒸気が多い時期には水蒸気ラジオメータのデータによる補正が確かに有効であるが、冬季など水蒸気が少ない時期には地表での観測値だけを用いた補正の方が有効であるといった状況も見られ、事柄は簡単ではない。問題は平行観測に使用しているGPS受信機が旧式であり、セッションを長くとれないなどの事情もあって測位精度が低く、水蒸気遅延の誤差よりもっと大きな誤差が含まれているためにラジオメータによる補正が有効でないとも考えられる。さらに、現有のラジオメータのサンプリング間隔の制約上常に天頂方向のみの観測を行っている。これでは、折角のラジオメータの性能を生かしていないことにもなり、やはり、水蒸気の3次元分布を測定していかなければならない。これが今後の課題である。
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