研究分担者 |
大田 友一 筑波大学, 電子・情報工学系, 教授 (50115804)
渡辺 正子 京都大学, 工学部, 教務職員 (70127158)
天野 晃 京都大学, 工学部, 助手 (60252491)
廣瀬 勝一 京都大学, 工学部, 助手 (20228836)
美濃 導彦 京都大学, 工学部, 助教授 (70166099)
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配分額 *注記 |
19,200千円 (直接経費: 19,200千円)
1993年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1992年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1991年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
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研究概要 |
本研究は、汎用の構成的推論を行うことによって、各々のシンボル画像に固有な情報を与えるだけで、様々な種類のシンボル画像の認識・理解を行う多次元並列処理手法の確立を目的とする。最終年度である今年度にかけて,シンボル画像の種類に依存しない汎用的な画像処理手法,シンボル画像の種類に依存しない汎用的な推論機構と,シンボル画像の種類に依存したベクトル化処理及び推論規則の生成手法について研究を進めた. 以下に具体的な成果を箇条書にして示す. ・図面処理ではビットマップ,グラフなどの多様なデータを柔軟に,効率良く取り扱う必要がある.そこで,配列,線形リスト,構造体などのデータ構造を動的に構成・変更して,これらの構造を持つデータを取り扱うライブラリを作成した. ・画像演算を用いて,ベクトル,平行線,ループなどの画像の種類に依存しない図形を原画像から並列に生成し,それらの各図形の位置関係を利用してシンボルを構成する仮説を,シンボル間の関係を利用してトップダウン的に検証する方法をATMSの技法を用いて実現した. ・線画における顔を認識する手法として,目,耳等の顔の構成要素を並列に抽出した後,それらの位置関係を利用して顔候補を生成し,更に顔候補それぞれについて顔であるかどうかを検証する手法を提案した. ・汎用のシンボル画像の処理システムを利用してシンボル図面の処理を行う場合,特定の処理対象図面に依存する処理部分を個別に生成する必要があるが,サンプル図面によって正解を例示することによって,帰納学習によりこれらの処理を生成する手法を示した. ・画像認識システムを画像処理部と認識処理部に分離して構成するシステムにおいて,認識処理部からの要求に応じて,領域あるいは線分を抽出するアルゴリズムを選択する画像処理について実験を行った.
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