研究課題/領域番号 |
03403004
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
構造化学
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研究機関 | 東北大学 (1994) 東京大学 (1991-1993) |
研究代表者 |
大野 公一 東北大学, 理学部, 教授 (60012499)
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研究分担者 |
宗像 利明 理化学研究所, 研究員 (20150873)
山門 英雄 東北大学, 理学部, 助手 (30242035)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
32,000千円 (直接経費: 32,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1992年度: 8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
1991年度: 16,800千円 (直接経費: 16,800千円)
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キーワード | ペニング電子分光 / 光電子分光 / クラスター / イオン化 / 励起原子 / クラスタ- |
研究概要 |
本研究では、ペニング電子分光を新たな観点から発展させ、速度分解(衝突エネルギー分解)ペニング電子分光(CERPIES)の開発、ペニングイオン化部分断面積の衝突エネルギー依存性測定法(CEDPICS)の開発を行い、さらに両者を併せて効率よく測定する2次元ペニング電子分光(2DPIES)の開発、時間相関法によるペニング電子分光(TCPIES)の開発、および、ペニング電子分光に適したクラスター試料作成法としてレーザー脱着法によるペニング電子分光(LDPIES)の開発を進めてきた。 最終年度には以上のうちとくに、2DPIES、TCPIES、およびLDPIESの開発を進め、それぞれ以下の成果を得た。(1)(2DPIES)民間電子計測機器メーカーに特注していた信号処理システムが約1年遅れで完成し、2DPIESの本格測定を、世界に先駆けて開始した。(2)(TCPIES)時間相関法による飛行時間型速度分解ペニグ電子分光を開発し、従来の単一スリット型と比べて、約数十倍の信号検出効率の向上を達成した。(3)(LDPIES)揮発性の低い固体試料をレーザー脱着法で気化し、短時間(約数分)で気体のPIES測定ができるようになった。この手法の利点は、気化が短時間であるため測定時間が短縮(従来の電熱加熱型と比べて約数十分の一)できるほか、窓からレーザー光を導入できるため加熱用ヒーターなどと比べて真空槽内の装備が簡単で、必要な試料の量を百分の一以下に節約でき、熱分解しにくいなどの利点がある。 なお、本年度には代表の大野と分担の山門が東京大学教養学部から東北大学理学部に移動したため、研究経費の交付が遅れ、また、研究機器および研究資料の移動と研究機器の分解・再組立・再調整に多大な時間を要した。このため研究成果の公表がやや遅れているが、さらに約10報の論文を公表する予定である。
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