研究課題/領域番号 |
03404025
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
森 良一 九州大学, 医学部, 教授 (50038692)
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研究分担者 |
藤 也寸志 九州大学, 医学部, 助手 (20217459)
皆川 洋子 九州大学, 医学部, 講師 (70209823)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
22,200千円 (直接経費: 22,200千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1991年度: 17,700千円 (直接経費: 17,700千円)
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キーワード | 単純ヘルペスウイルス / 免疫不全 / 潜伏感染 / 細胞性免疫 / SCID / PCR / フローサイトメトリー / 再活性化 / 分子生物学 / フロ-サイトメトリ- / 潜状感染 |
研究概要 |
SCID(重症複合型免疫不全)など免疫不全状態の宿主における単純ヘルペスウイルス(HSV)感染の発症病理の解明、特にHSVの特徴である潜伏感染・再活性化の解明を企図して研究を行った。免疫不全状態の動物として、SCIDマウスやT細胞機能を欠損しているヌードマウスを用いた。感染防御及び免疫病理学的機序への関与の考えられる、免疫担当細胞について、細胞自動解析装置(FACScan,当補助金にて購入)を用いたサブセット解析法を導入し、マウスやヒトの血液、脾、リンパ節の他、炎症の実際に起こっている角膜、網膜等種々の組織の細胞集団について検討した。生体及び試験管内において特定のリンパ球サブセットをモノクローナル抗体を用いて除去する実験条件を確立し、解析に使用した。またDNA合成装置(当補助金にて購入)を用いて作成したオリゴヌクレオチドをプライマーに使用してpolymerase chain reaction(PCR)法ならびにRNA PCR法のプロトコルを完成した。この手法を用いてHSVと同じヘルペスウイルス科に属するが分離の容易でないサイトメガロウイルスについて、患者末梢血等より検出し、報告した。さらに唾液中HSV DNAのPCR法による検出と、従来のウイルス分離による検出について比較検討し、報告した。HSV由来DNAまたはRNAの検出・解析を、潜伏及び再活性化機構解析を目的として行った。潜伏感染からの再活性化刺激の前後において、種々のウイルス遺伝子転写産物を経時的半定量的に検出した。そして再活性化刺激の違いにより、前初期遺伝子ICPOのみが検出可能である場合と、その他の遺伝子転写産物も十分に検出可能である場合のあることを報告した。また特異な病原性を示したHSV分離株について、そのエンベロープ糖蛋白Cおよびチミジンキナーゼ遺伝子について分子生物学的解析ならびにマウスにおける発症病理の解析を行い、報告した。
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