研究課題/領域番号 |
03404066
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
北 徹 京都大学, 医学部, 教授 (60161460)
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研究分担者 |
村上 元庸 京都大学, 医学部, 助教授 (10157761)
吉岡 秀幸 京都大学, 医学部, 助手 (30231690)
長野 豊 京都大学, 医学部, 助手 (80228048)
松本 光弘 京都大学, 医学部, 助手 (20229579)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
28,000千円 (直接経費: 28,000千円)
1992年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1991年度: 19,000千円 (直接経費: 19,000千円)
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キーワード | 酸化LDL / 酸化HDL / アセチルLDL受容体 / 酸化LDL受容体 / マクロファージ / クッパー細胞 / MCP-1 / 動脈硬化 / マクロファ-ジ / 走化因子 |
研究概要 |
我々は、in vitro、in vivoの実験で明らかにしてきた酸化LDLの取り込み機序をマクロファージ、クッパー細胞を用いて研究してきた。マクロファージの原料としてマウス腹腔内のものを採取してきたが、その量が不足しているために、系をウサギに変更し、酸化LDLを特異的に認識する受容体、すなわち酸化LDL受容体の諸性質の検討、精製を試みてきた。 すでに単離・精製されているアセチルLDL受容体に認識されるアセチルLDLと酸化LDLの競合阻害実験の結果、マクロファージには酸化LDLに特異的な受容体は存在せず、230KDa、175KDaのアセチル、酸化両変性LDLを認識する受容体のみが存在することが明らかになった。クッパー細胞では、酸化LDLを特異的に認識する140KDaの受容体が見い出され、その単離、精製を急いでいる。 また、昨年報告したHDLの酸化についても検討を重ねた結果、HDLの構造蛋白アポA-1が変性修飾を受けることがHDLの機能を抑制するのに重要であることを明らかにした。また、抗酸化剤であるプロブコール服用患者のHDLは酸化を受けにくく、従ってHDLの機能を保っていることも合わせて明らかにした。 単球走化因子については、リゾフォス・ファチジルコリンにより、内皮細胞で発現誘導されるmRNAが明らかになり、MCP-1であることが判明した。従って、この発現の分子機序も今後明らかにして行きたいと考えている。
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