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情緒産業の社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03451028
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会学
研究機関静岡県立大学

研究代表者

石川 准  静岡県立大学, 国際関係学部, 講師 (60192481)

研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1991年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード気づき / 存在証明 / アイデンティティ / ヒーリング / コミュニケーション能力 / 自己啓発セミナー / 情緒産業 / ヒーリングビジネス / ヒーリング・ビジネス / 気づきのセミナー / コミュニケーション / トランスフォーメーション / いやし / 自己啓発セミナ- / トランスフォ-メ-ション / コミュニケ-ション
研究概要

本研究は、人間関係をうまく結べない自閉的な人達の都市における大量発生という問題を分析することを目的とした。そして、この社会現象の意味を理解するための解き口として、こうした人々に存在証明とか心地よい気分とかコミュナルな人間関係といった心理的商品=情緒財を提供する情緒産業、とりわけ自己啓発セミナーを調査対象とした。
研究代表者は、2年に渡り、IBDをはじめとする複数のセミナーに直接参加し参与観察を行なった。さらに、セミナーの参加者、主催者、トレーナーに対して、聞き取り調査を繰り返し行なった。
この成果は[「アイデンティティ・ゲーム:存在証明の社会学」1992、新評論]にまとめることができた。
けっきょく、自己啓発セミナーが流行する背景には、存在証明に躍起になる現代人の要求があり、セミナーは、巧妙に設計されたプログラムによって、参加者に、ヒーリング(癒し)の機会と方法を提供し、そうした要求をある程度満足させることにひとまず成功しているというのが本調査の結論である。
しかし、自己啓発セミナーの新規顧客は、専ら参加者によるシェアーと呼ばれる勧誘に依存しており、人間関係のネットワークを利益追及のために操作している面が多分にあることもわかった。
とはいえ、あくまでビジネスとして気づきの体験を提供するセミナー産業には、新新宗教のようにカリスマ性を生み出す呪術的な力はなく、したがって一部マスコミが危惧するような社会問題が起きる可能性は少ないと考えられた。

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 石川 准: "アイデンティティ・ゲームー存在証明の社会学ー" 新評論, 256 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Jun Ishikawa: Shinhyoron. IDENTITY GAME the sociology of proving self-worth, 256 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 石川 准: "アイデンティティ・ゲームー存在証明の社会学" 新評論, 256 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 石川 准: "アイデンティティ・ゲ-ムー存在証明の社会学" 新評論, (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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