研究課題/領域番号 |
03451050
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
文化人類学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
谷 泰 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (60027563)
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研究分担者 |
串田 秀也 大阪教育大学, 社会学, 助教授 (70214947)
藤田 隆則 京都大学, 人文科学研究所, 助手 (20209050)
菅原 和孝 (菅原 和彦) 京都大学, 人間総合学部, 助教授 (80133685)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 社会的相互行為 / 言語コミュニケーション / 会話分析 / 認知科学 / 笑い / 会話の組織化 / 言語行為論 / インターラクション / フレーム / 言及世界 / 関与態度 / 関与配置 / フレーム破り / 社会的 / コミュニケ-ション / 発話行為論 / 関与水準 / 身体動作 / 文化的コ-ド |
研究概要 |
社会過程は、言語を中心にした相互行為的なコミュニケーションの場で、織りなされる関係の維持・更新の過程として記述されうる。その原型は、見る・見られる関係で、発話が交わされる、対面的なインターラクションにある。そこでは表象的な指示行為、措定される言及世界への関与、文脈前提を顧慮した言及世界の読みが重要な注目点となり、それらの諸類型を形式的に一般化することは、特殊の記述にとっても重要である。言語行為論、認知科学、相互行為理論、人類学の一部で、この基礎的作業は、開始されたばかりで、より精力的、かつ緻密な分析が求められている。 この作業目的にそって、京都大学人文科学研究所で、代表責任者(谷)は、「コミュニケーションの自然誌」と言う共同研究を行ってきたが、補助申請は、この一貫としてなされた。二年間、多様な場面での会話状況資料の収集と分析が行われた。収集資料の一部は、本報告書に示されているが、ちかく資料集としてまとめる予定。分析の成果としては、1)言及世界への関与と会話の組織化に関する面で、従来注目されていたシーケンス・コントロールと言った面とは別に、あらたな関与形式の諸類型(対照形成、メンタル・スペースの変換などなど)が、摘出された(串田)。これらの視点は、今後、協調と支配の隠された側面を見いだす際に有効なものとなろう。2)会話に於て生起する笑いを、関与主体の読みの状態への関数として理解し、その機能を追求した。言及世界措定の相互的一致を作業前提のもとで、読みにおいて措定される文脈前提が、補追される情報を契機に、上位の階型に移行するときの自己言及として捉えた。それは、相互了解・齟齬・欺瞞という、コミュニケーション上の問題と密接に係わった、パン・ヒューマンな能力のひとつとみなしうることを示した(谷)。
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