研究課題/領域番号 |
03451056
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
加茂 雄三 青山学院大学, 文学部, 教授 (80082593)
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研究分担者 |
藤原 良章 青山学院大学, 文学部, 助教授 (60173499)
小名 康之 青山学院大学, 文学部, 教授 (60118718)
沼田 哲 青山学院大学, 文学部, 教授 (30003635)
片桐 一男 青山学院大学, 文学部, 教授 (70118719)
気賀 健生 青山学院大学, 文学部, 教授 (80082543)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 近代化 / 民衆運動 / 都市の変容 / ラテンアメリカ / ヨーロッパ / 日本 / 幕末 / インド / 西ヨーロッパ / 日本近世 / 古代ローマ / 都市 / 「近代化」 / ヨ-ロッパ / アジア / ラテン・アメリカ / 比較研究 |
研究概要 |
当該研究課題、「世界諸地域の「近代化」による都市の変容と民衆運動」のもとでの2ヵ年にわたる共同研究の結果、都市史、都市民衆史について比較研究をかさね、それなりの新しい知見をえた。第一に問題となった点は「近代化」をどうとらえなおすか、であった。 加茂雄三は、ラテンアメリカの近代化をとらえ、ヨーロッパの植民地支配と都市の発展、さらに独立をめぐる都市民衆の動きを考察していき、民衆運動のたかまりとともに都市が変容していく様子をあきらかにして、ヨーロッパ近代の都市の変容との比較をおこなった。気賀健生は、西ヨーロッパ近代について、そもそも近代の指標は何かを問題にして、従来、西ヨーロッパの研究者によってうたいあげられていた近代の事項をあらいだし、近代都市の実態をさぐり、ヨーロッパ近代の都市の変容がけっして一様でないことをあきらかにした。 片桐一男は日本の江戸時代、都市の民衆をとりあげて問題を提起し、従来とりあげられることのなかった新たな日蘭関係資料の分析から、蘭学、とくに日本の蘭医のありかたをさぐり、都市の蘭医の活動から都市民衆活動の研究に新たな視点をうちだした。沼田哲は日本近世、近代の都市をとりあげ、幕末から明治にかけての都市の変容を明らかにするとともに、都市民衆運動について新しい資料を問題にして論じた。小名康之は、北インドのムガル国家のもとでの、大首都デリーの建設をとりあげ、従来のイギリス人の偏見をもった研究をみなおし、インド独自の近代の自由な都市民の活動を明らかにする視点をうちだした。藤原良章は、近年さかんになってきた日本中世史研究をふまえ、中世都市民の活動を明らかにした。また、阪本浩は古代ローマ都市の研究から、古代都市の民衆運動を明らかにした。
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