研究課題/領域番号 |
03451061
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
英語・英文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高田 康成 東京大学, 教養学部, 助教授 (10116056)
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研究分担者 |
山本 史郎 東京大学, 教養学部, 助教授 (00145765)
塚本 明子 東京大学, 教養学部, 教授 (50064233)
本村 凌二 東京大学, 教養学部, 助教授 (40147880)
鈴木 英夫 東京大学, 教養学部, 助教授 (90109215)
高橋 和久 東京大学, 文学部, 助教授 (10108102)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1991年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 身体 / 統御 / 表象 / 肉体 / 理性 / 器官 / 精神 / 主体 / 受肉 / 政体 / 欲望 / コ-ポレイション / 徳 / 身体性 / ネオプラトニズム |
研究概要 |
今年度の研究成果は以下の二つの問題に要約することができる。 (1)身体表象における統御の概念。 (2)身体表象における表象可能性の問題。 (1)身体は各々の部分からなり、それら個別に関する興味深い考察も可能であり、実際その観点からいくつかの成果が得られたが、我々の主な関心は、各部分を統御する、身体の有機的統括の表象に集中した。たとえば、古来より、理性が身体を統御するイメージが根強く存在するが、その統御の母体は、心臓であったり、お腹であったり、あるいは頭脳であったりする。統括の主体である理性が、身体器官のどの場所に位置するかによって、当然、身体表象全体の構造も変化する。一般に、直立歩行する人間の習性からか、統括器官が身体の上部へ上るにつれて、身体表象も全体にいわば非身体化すると言える。その意味で、統括器官としては最下部に属する「お腹」中心の表象組織が現れる場合を重点的に考察したつもりである。政体論で言えば、それは共和制の表象として現れる。 (2)身体が表象される場合、最も難しいのは、身体を表象する主体の問題である。一般に、身体を表象するのは精神であるとされるが、その精神は、表象されるところの身体とどのような関係にあり、またどのような位置にあるのか。一元論の立場から、「精神の対象は身体である」とスピノザは言ったけれども、その精神はもとより身体に宿るか、或は何らかの仕方で身体に接続する。この場合の表象構造はまことに面白いが視覚化するのに極めて難しい。二元論の場合は、その接点をデカルトのように「松果腺」に求めることになるが、この場合は、媒介であるその「松果腺」を表象する主体の問題が厄介である。要するに、身体の外部はどのように捉えられるのか、という問題が最終的に残る。
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