研究課題/領域番号 |
03451065
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
言語学・音声学
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
鈴木 重幸 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (70017721)
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研究分担者 |
水野 義道 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (60190659)
森口 恒一 横浜国立大学, 留学生センター, 助教授 (10145279)
工藤 真由美 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (30186415)
生越 直樹 国立国語研究所, 日本語教育センター, 第4研究室室長 (90152454)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | テンス / アスペクト / テンポラリティー / アスペクチュアリティー / タガログ語 / 朝鮮語 / 中国語 / モダリティー / テンス・システム / テンポラリティ- / アスペクチュアリティ- / セブアノ語 / 補助動詞 |
研究概要 |
1.前任者(生越直樹)も参加して、研究会を3回行ない、以下の点を討議した。 2.単語レベルの動詞の形態論的カテゴリーとしての〈テンス〉と区別して、文レベルの出来事の時間的な位置づけ=時間表示に関わる機能・意味的なカテゴリーとして〈テンポラリティー〉という概念を導入した。日本語や朝鮮語のようなテンスをもつ言語においても、中国語やタガログ語のような、一般にテンスをもたないとされている言語にも、テンポラリティーは存在する。すベての言語に存在するテンポラリティーの概念は、対照的研究という、今回のわれわれのテーマにとって重要な意味をもっている。さらに、テンポラリティーと同レベルの〈モダリティー〉〈アスペクチュアリティー〉の概念も導入し、3者間の相関性についての検討も行なった。 3.過去の出来事(過去のテンポラリティー)が、日本語、朝鮮語、中国語において、どのような表現手段によってあらわされているかについて、具体的資料の分析を行なった。日本語については、これまで十分に注目されていなかった非過去形の歴史的現在用法の分析を進めた。朝鮮語については、複数の表現手段の機能分担のありようについての分析を進めた。 4.タガログ語については、特に、アスペクトとフォーカスとよばれる現象との相関性についての分析を進めた。またテンスのカテゴリーがないので、アスペクト形式、時間小詞、時間副詞が、出来事の時間的位置づけの表現手段として働くことが確認された。 5.以上の研究実績については、報告書を作成した。
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