研究課題/領域番号 |
03451078
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
加藤 幸三郎 専修大学, 経済学部, 教授 (90083477)
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研究分担者 |
川村 晃正 専修大学, 商学部, 助教授 (40177738)
泉 武夫 専修大学, 経済学部, 教授 (30083520)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 繊維産業 / 天然繊維 / 合成繊維 / 先端技術 / 新合繊 / 新々紡 / 巨大紡 / 太糸 / コーマー糸 / 合繊糸 / ハイテク / 紡績 / 「革新紡」 / 機業 / 電子制御 / 下請 / 系列化 / 繊維機械 |
研究概要 |
二年間の綿糸紡績、綿織物、合成繊維、精練・染色、繊維機械などの各産業の実態ならびに聴取調査を通じて、試論的に小括すれば、 1)われわれの研究対象の時期についていえば、戦前・戦時期以降、国民経済の基軸ないしは占領期における戦後日本経済再建の中心であった繊維産業の構成の内部で、天然繊維と合成繊維との交替が開始されていた点にまづ留意すべきであろう。 2)鉄鋼業ないしは先端技術産業を基軸とする戦後日本資本主義下の繊維産業もまた当然に戦前とは異なる特質をもたざるをえない。それは「新合繊」とよばれる特殊な商品に、端的に具現化されていよう。「特殊な」という意味は、現時点では、それはポリエステル系繊維であり、かつ一過性をもつ商品であるからである。 3)しかも、「新合繊」の紡糸工程から、精練・染色工程、あるいは織布工程に至るまで、まつり紡織機といった繊維機械自体も含め、先端技術に依存・制約されている。 4)繊維産業の構成内部で、現在では決定的に合繊部門が優位にたつが、それは後発国の激しい追上げで斜陽化することはないのか、まさに来世紀にむけての究明が今後の課題ともなろう。
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