研究課題/領域番号 |
03451088
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業経済学
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
樋口 貞三 筑波大学, 農林学系, 教授 (50003752)
|
研究分担者 |
本間 哲志 筑波大学, 農林学系, 助手 (60241775)
川村 保 岩手大学, 農学部, 講師 (20177736)
田中 洋介 筑波大学, 農林学系, 教授 (40188347)
|
研究期間 (年度) |
1991 – 1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
|
キーワード | 経営複合化の動機 / 共通生産要素 / 情報的資源 / 経済効率性 / 事前・事後的規模の経済性 / 事前・事後的範囲の経済性 / 総合農協 / 多角化度指数 / 農業生産資材産業 / 産業組織論 / 構造変化ー産業組織解析マトリックス / 水田型大規模複合経営 / 規模・範囲の経済性 / 無形資産 / 複数財x費用関数モデル / 費用の補完性 / 確率的フロンティア費用関数 / 複数財x費用関数 / 無形資産(情報的資源) / 事前的規模・範囲の経済性 |
研究概要 |
1.経営複合化の動機と共通生産要素の実態的解明:(1)「水稲+肉用牛(繁殖,肥育)」型大規模複合経営では自然乾燥した良質な稲藁の調達ルート(良質な稲藁が低いコストで迅速かつ適時に取得できるルート)という情報的資源の確保が重要な経営課題となっている。(2)生産技術に関する情報的資源として重要なものは作目の僅かな生育の変化も見逃さない優れた観察力であり、かつそれを総合的に判断する能力である。これらの能力はすべての作目について有用なものであり、生産技術に関する情報的資源の本質をなすものである。2.「水稲+露地野菜」及び「水稲+施設野菜」型大規模複合経営における経済効率性の改善と事後的規模・範囲の経済性に関する実証分析:(1)他の条件を一定とすれば、「水稲+露地野菜」では賃金及び資本財用価格の相対的な上昇による経済効率性の改善効果が大きく、「水稲+施設野菜」では、経常財価格の相対的な上昇によってより大きく経済効率的が改善される。(2)「水稲+露地野菜」における経済効率性の改善は事後的範囲の経済の源泉を土地の有効利用から資本財の有効利用へと変化させる働きを持つのに対して、「水稲+施設野菜」では労働の有効利用から経常財の有効利用へと変化させる働きを持つ。3.総合農協における複数部門の兼営と経営成果に関する実証分析:経営指標と多角化度指数等との回帰分析の結果、多角化度指数の上昇は自己資本比率と固定比率(I)及び(II)の3指標,職員一人当り事業総利益,正組合員戸当り販売品販売額を増加させることが明らかになった。兼営化は経営の安定性や効率性、ならびに組合員による利用度を向上させる効果があることを示している。
|