研究課題/領域番号 |
03451094
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
家政学
|
研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
大野 静枝 日本女子大学, 家政学部, 教授 (70060605)
|
研究分担者 |
加藤 翠 日本女子大学, 家政学部, 教授 (70060598)
志賀 英 日本女子大学, 家政学部, 教授 (50060588)
小口 登 日本女子大学, 家政学部, 教授 (70122984)
江沢 郁子 日本女子大学, 家政学部, 教授 (10060641)
宮村 光重 日本女子大学, 家政学部, 教授 (60060597)
|
研究期間 (年度) |
1991 – 1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1991年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
|
キーワード | 農家生活 / 食生活 / 衣生活 / 住生活 / 生活水準(の)向上 / 子育て / 生活構造 / 生活改善 / 農家生活構造 / 農家生計費 / 農家生活意識 / 農家生活史 / 農家生活水準 |
研究概要 |
1.農村の昭和史について、農家自身が振り返り、評価するのに可能な期間として戦後に限定し、全国各地(20都県27地域)の農家、男女約2000名を対象に「戦後農家生活の変化についての意識調査」(質問項目47、内基本項目18)を実施し、有効回答1834(93.3.1現在)を得た。質問は食生活、衣生活、住生活、子育て、家庭経営等の家庭生活面と農業生産面と多岐にわたるが、その概括的結果としては、第1に生活場面での変化について、物的側面(衣食住に関する生活諸手段や家事対象)よりも人的側面(家族関係や近隣関係、人情など)で、はるかに上回る変化を感じている人が圧倒的であることが判明した。端的には物質的豊かさ(生活水準向上)が実現したことを裏書きする結果が示されているが、同時にこうした豊かさが必ずしも人間的に直接的な豊かさを伴っていないという問題もとらえられた。第2には各地域の多様な農業経営改善努力の中で、農業生産面では地域差が見られる一方、生活改善面では地域差が鮮明でない。むしろ総じて、年齢差による意識の多様性が現れており、戦後史のライフコース別の分析の必要性が明かになった。 2.昭和40年代前半に日本女子大学農家生活研究所が行った調査と比較分析する視点から、岡山市興除地区と宮城県古川市新田で「生活実態調査」を実施した。食糧摂取状況や住まい方、耐久消費財の普及状況その他、さまざまな場面でこの間25年余の変化が具体的に明かになった。本調査際しては、現地での聞き取り調査を補充した。 3.以上の調査地域を中心に農業センサスその他の統計上の変化概要の分析を行った。 4.1〜3に依拠して「報告書」を「昭和期の農家における生活構造の変化」という観点からとりまとめる。
|