研究課題/領域番号 |
03452035
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
固体物性
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
永井 寛之 (1992) 信州大学, 理学部, 教授 (60020674)
安達 健五 (1991) 信州大学, 理学部, 教授 (40022991)
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研究分担者 |
天児 寧 信州大学, 理学部, 助手 (90222679)
寺尾 洌 信州大学, 理学部, 助手 (40020664)
吉江 寛 信州大学, 理学部, 助教授 (10020661)
永井 寛之 信州大学, 理学部, 教授 (60020674)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1992年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 金属間化合物 / 磁気的相互作用の共存 / 永久磁石 / 磁気異方性 / 希土類元素 / 磁気的相互作用 / 結晶磁気異方性 / 強力磁石 |
研究概要 |
最終年度は、前年度やり残した実験と今年度予定の実験を行った。R(Fe,Mu)_<12>(R=希土類元素)の電気抵抗における反強磁性への転移に伴う抵抗の増加が、バンド磁性の立場からCrMu合金と類似の方法で明らかにされた。磁化測定によると、RMu_<12>の飽和磁化が、R^<3+>の理論値より小さい(Muは反強磁性結合)結果を得たが、これは、強いR-Mu相互作用の存在を暗示している。R原子間の強磁性キュリー温度以上で、Mu原子間の反強磁性ネール温度の中間領域でも、R-Mu間に相互作用の存在することが、 ^<55>MnNMRで観測された。更に、R(Fe,Mu)_<12>のメスバウアー効果測定により、Fe原子のサイト優先性の比率が定量的に求められ、Feの優先順位は、8f>8j>8i(中性子回折の結果)であった。Fe濃度が零への極限におけるFeの占有比(8j/8f)は約30%である。 研究目的のもう一つは強磁性材料の開発である。強磁性化合物のキュリー温度と結晶磁気異方性を高め、磁気モーメントを大きくし、永久磁石材料の基礎的研究を行う為、Gd_5Si_4の置換体および希土類元素の異方性への寄与を知るためMuSbのR置換体の磁気特性を調べた。その結果、既存物質に比べてキュリー温度は低いが低温では原子当りの磁気モーメントの大きい強力磁石の可能性を見いだした。また、R_2Co_<14>B系のNMRを中心とした研究により、磁気異方性への各サイトの寄与が求められ、ハード磁性材料の指針を与えるものである。
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