研究課題/領域番号 |
03452042
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
固体物性
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
菅 滋正 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (40107438)
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研究分担者 |
張 紀久夫 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (60013489)
今田 真 大阪大学, 基礎工学部, 助手 (90240837)
大門 寛 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (20126121)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | スピン偏極電子 / 光電子分光 / 逆光電子分光 / 磁気円偏光二色性 / MCD / スピン交換分裂 / 表面磁性 / 界面磁性 / 超薄模磁性体 |
研究概要 |
1.スピン偏極光一電子分光装置の製作: 超高真空チェンバーの立ち上げを行った。分子軸流ポンプとイオンポンプにより10^<-10>torr台前半の超高真空を安定に実現した。次に偏極電子銃の開発をおこなった。まずp型GaAsをArイオンエッチングで清浄化し加熱アニーリングした。この上にCsを10^<-10>torr台の超高真空下で蒸着しさらにO_2処理した。こうして作ったNEA(負電子親和力)カソードをGaAs半導体レーザーで円偏光励起したスピン偏極電子線源の性能テストを行った。寿命2時間電流約20μAが得られた。Auの蒸着膜による低速電子散乱型のスピン分析器の製作は順調に進行している。散乱電子のエネルギー分析はJOSTアナライザーを用いて行い、電子検出はセラトロン4台で行う。これらを駆動するための定電圧電源の準備およびソフトウェアの開発を終わった。 2.予備実験として強磁性体におけるスピン交換相互作用の測定を行った。モデル物質としてフェリ磁性体Mn_2Sbとフェロ磁性体MnAlGeについて光電子、逆光電子測定を行い3d電子のスピン交換分裂エネルギーを高い精度で求めた。またxps測定より3s電子に対する交換分裂を測定しその振る舞いを議論した。 3.放射光円偏光を用いたMn2p内穀吸収の磁気円偏光二色性(MCD)の測定: 高エネルギー研ARリングのNE-1ビームラインで上記Mn化合物に対する磁気円偏光二色性(MCD)の測定を行った。非等価なサイトにあるMn(I)とMn(II)の磁性への寄与の違いを明らかにした。またSi(111)単結晶表面上にAgを成長させこの上にFeを単結晶成長させた薄膜磁性体について磁化して円偏光励起により放出光電子強度のMCDの角度依存性測定を高エネルギー研ARで行っている。
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