| 研究概要 |
本研究は,いわゆる2点法による振動インテンシティの計測精度を検討し,振動騒音問題へのその応用を図ることを目的とした。
本研究では,以下の成果を得た。
(1)インピーダンスヘッドによる振動パワーの計測精度を機械的および電気的方法によって調べ,これによる計測が十分な精度を有することを確認した。
(2)一部に制振材を貼付した銅のはりを用いて振動インテンシティの計測精度を検討した。すなわちインピーダンスヘッドで計測した加振機からの供給振動パワーと,振動インテンシティの計測結果から求めた振動パワーを比較し,振動インテンシティの計測が十分な精度を有することを確認した。
(3)一部に制振材を貼付した銅の平板を用いて振動インテンシティの計測精度を検討した。すなわちインピーダンスヘッドで計測した加振機からの供給振動パワーと,平板の振動インテンシティの計測結果から求めた加振点を囲む閉曲線と平板を水平に横切る直線を通過する振動パワーを比較し、振動インテンシティの計測が十分な精度を有することを確認した。
(4)制振材を貼付した平板について振動インテンシティを計算する有限要素法のプログラムを作成した。上記(3)の実験に使用した平板において計算結果と計測結果を比較し,振動インテンシティの計算と計測が十分な精度を有することを確認した。また貼付された制振材が振動エネルギの流れの状況に与える影響を調べた。
(5)振動インテンシティの分布と平板の振動の節線の動きとの関係について考察した。
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