研究課題/領域番号 |
03452202
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
コンクリート工学・土木材料・施工
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
出光 隆 九州工業大学, 工学部, 助教授 (30039078)
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研究分担者 |
山崎 竹博 九州工業大学, 工学部, 助教授 (10098783)
渡辺 明 九州工業大学, 工学部, 教授 (90039066)
TAKAYAMA Shun-ichi Kyushu Kyoritsu University, Civil, Assosiate Professor (50039137)
MATSUMOYO Susumu Kagoshima University, Civil, Professor (00041567)
HARADA Tetsuo Nagasaki University, Civil, Assosiate Professor (50136636)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1992年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1991年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | 赤外線映像装置 / 劣化診断 / ひびわれ / 熱伝播 / 遠赤外線 / 構造物点検 / 維持管理 |
研究概要 |
前年度までの結果を踏まえて、赤外線反射法に及ぼす諸要因(赤外線映像装置の種類、赤外線カメラおよび熱源との距離、供試体温度と外気温の差・直射日光の有無・熱源からの赤外線放射の有無・昼夜の別など)を変えて、さらに実験を進めた。得られた知見は以下の通りである。 【.encircled1.】コンクリート供試体の温度と外気温との温度差の影響は、温度差の絶対値が大きいほど、小さなひびわれを検出できることが明かとなった。供試体の温度が低い場合、赤外線はコンクリート面に多く吸収され、供試体温度が高い場合はコンクリート面で多くの赤外線が反射されるから、+でも-でも温度差が大きくなる程、ひびわれが明確に検出できるようになる。 【.encircled2.】赤外線映像装置880LWBとTVS-2000を比較すると前者が、6mで0.2mmのひびわれが検出できるのに対し、後者は0.8mmしか検出できない。両者の解像力の差がそのまま表れている。 【.encircled3.】直射日光がコンクリート面に当たっている場合は、温度差に関係なく6m〜10mから0.2mmのひびわれが検出でき、最もよい結果となっている。しかしながら、ひびわれが問題となるのはコンクリート床版、桁等の下面で直射日光が当たらない箇所がほとんどである。赤外線反射法が必要となるのはそのためである。 【.encircled4.】解像力が縦画素と横画素で若干差があるにもかかわらず、検出できる縦ひびわれと横ひびわれとの差は必ずしも一定の傾向を示さなかった。ひびわれの方向については、コンクリート面と赤外線ヒーター・カメラ等のなす角度や温度差などの検討が必要である。
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