研究課題/領域番号 |
03452246
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金属物性
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
佐分利 敏雄 大阪大学, 工学部, 教授 (40029020)
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研究分担者 |
福田 隆 大阪大学, 工学部, 助手 (50228912)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1991年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | 無拡散変態 / 金属間化合物 / NiTi合金 / チタン酸バリウム / ニオブ酸ストロンチウムバリウム / 分域構造 / 形状記憶効果 / セラミックス / TiNi合金 / Tini合金 / ニオフ酸ストロンチウム・バリウム |
研究概要 |
1.Ti-Ni系金属間化合物に関する研究 (1)電子顕微鏡その場観察により、R相の発生機構および自己調整機構を明かにした。R相は種々の応力集中場所から発生することがわかった。特に単一転位から発生しうることが明かとなった。Ti-Ni系合金におけるB2-B19'変態およびTi-Ni-Cu合金におけるB2-B19変態では、変態に伴う歪が大きく(5%以上)、単一転位からマルテンサイトは発生しないのに対して、R相変態ではそれが小さい(約0.8%)ために、単一転位からマルテンサイト(R相)が発生しうることがわかった。すなわち転位のバーガース・ベクトルとR相変態に際する形状変化の大きさが近いためと考えられてる。 (2)R相にみられる分域構造の解明を行った結果、4種類の分域を、<001>軸の周りに組合わせることにより、自己調整をしていることがわかった。またこれらの分域の間には2種類の双晶関係があることもわかった。 (3)Ti-Ni-Cu合金の形状記憶特性に与える加工熱処理の効果を、定荷重熱サイクル試験、により調べ、加工熱処理により記憶可能変形などの特性がかなり改善されることを見いだした。 2.チタン酸バリウム(BaTiO_3)に関する研究 冷却・加熱に伴う変態過程を透過電子顕微鏡によりその場観察し、常誘電一強誘電変態は核生成、成長機構によりおきること、およびその際90度分域、180度分域が発生することを見いだした。 4.ニオブ酸ストロンチウム・バリウム系材料に関する研究 散漫な常誘電一強誘電変態を電子顕微鏡でその場観察することに成功した。またTaの添加により、変態はより散漫になることを見いだした。
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