研究課題/領域番号 |
03452287
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
プラズマ理工学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
宮本 徹 日本大学, 理工学部, 教授 (10059256)
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研究分担者 |
相沢 友勝 東京都立高専, 教授 (00072091)
高杉 恵一 日本大学, 理工学部, 講師 (50187952)
TAKASUGI K Nihon University, College of Science and Technology, Lecturor
AIZAWA T Tokyo Metropolitan School, Professor
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1991年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | ガスレーザー / N_2レーザー / ASEレーザー / ガスパフZピンチ / Zピンチ / 沿面放電スイッチ / 縦電場励起 / 窒素レ-ザ- / ガスレ-ザ- / 縦電場放電励起 |
研究概要 |
本課題では、従来ASEレーザーに用いられてきた横電場励起放電に代わり、新しい縦電場励起放電の可能性を探ることにあった。そのため電極分割型の励起放電をN_2レーザーについて確立すること、および、Zピンチ放電形式で、より波長の短いレーザーの放電励起の可能性を探ることを目的として研究を進めた。 その結果、電極分割型の縦電場励起放電でN_2レーザーを発生させることが可能であることを示した。しかし、放電の安定性、再現性に問題があった。これらは電極構造、放電電圧の増加、予備電離放電の印加等の試みにより若干の改善はできたが、当初期待したように大出力の信頼性ある紫外線レーザーを発生することはできなかった。原因は、各々の分割電極間の放電の発生のばらつきを制御できなかったことにあった。この制御には、強力な予備電離およびそれを可能とする構造を見いだすことが必要であり、今後の課題でもある。この研究の副次的な成果として、ASE型レーザー励起のために必要な高速放電のための(コロナ+電歪)起動による低インダクタンス、低損失の沿面放電スイッチを開発した。これは大部分の実験に用いられた、多重トリガーピン起動の沿面放電スウィッチより、優れた特性を示した。 一方、ガスパフZピンチでは電子温度1000万度以上のプラズマを発生させ、レーザー放射媒質として重要なプラズマ柱の一様性を大幅に改善した。まずピンチ過程におけるプラズマの巨視的挙動、軟X線観測等を行い、外部的条件により発生する非一様性は、電極構造の改善、ガス入射角度の調整等により大幅に減少されることを示した。また、磁気流体的不安定によると考えられるホットスポットは、完全には消去できなかったが、その発生領域を軸上に限定することができた。
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