研究課題/領域番号 |
03452288
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
広瀬 啓吉 東京大学, 工学部, 助教授 (50111472)
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研究分担者 |
亀田 弘之 東京工科大学, 工学部, 助教授 (00194994)
今泉 敏 東京大学, 医学部, 助教授 (80122018)
森川 博由 東京大学, 工学部, 講師 (40011217)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1992年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1991年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | 音声応答システム / 規則合成 / 対話処理 / 深層意味表現 / 話題依存規則 / 韻律規則 / 省略・照応表現 / 高品質音声合成 / 音声対話システム / 韻律規則省略・照応表現 / 焦点制御 / 韻律的特徴 / 対話管理 / 知識ベ-ス / 省略・照応 / 主題・焦点 / 対話履歴管理 |
研究概要 |
本研究は、計算機で取り扱うことのできる知識表現(深層意味表現)を対象とし、文章全体を考慮した自然な韻律的特徴をもつ高品質の応答音声を規則合成する技術と確立することを目的とする。具体的には音声対話システムを対象とし、対話処理部と音声合成部からなる音声応答システムを作成するもので、当初の目標を達成する修下の成果をあげた。 (1)対象分野としてスキー場案内を選定し、市販のデータベースを基にして音声応答システムに必要な単語辞書、知識ベースを作成した。 (2)対話処理に関する規則を、対話の流れに関する一般的な規則とし,話題・タスクに依存する個別的な規則に分け、特に、後者の話題依存規則を個々の事例に基づいて作成した。 (3)以上の結果を基に対話処理システムを開発し、動作を調べた。その結果、話題依存規則の導入によ回、自立語程度の情報で応答生成が可能となる事、過去に利用した話題依存規則を検索して比較的容易に省略・照応表現を補完し得る事を示した。さらに、規則の追加・変更が容易という利点を有することを示した。 (4)対話処理によってリスト形式の格講造表現(深層意味表現)で生成された応答内容に対し、助詞の付加、述語の活用を行い、表層文を作成する手法を開発した。この際、深層意味表現に記述された言語情報を用いて、音声と直接に対応する単音・韻律記号列を同時に生成する。 (5)模擬対話音声の韻律的特徴を分析し、得られた結果に基づき既開発の朗読音声用の韻律規則に修正を加え、対話音声用の韻律規則を作成した。なお、この規則は対話の焦点の制御も含む。 (6)以上の成果と既開発の音声合成システムを組み合わせ、応答音声の合成システムを構築した。得られた応答音声を聴取してシステムの有効性を確認した。なお、音質向上のための合成器の開発も行った。
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