配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1993年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1992年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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研究概要 |
本研究に対し,初年度は,マルチメディアデータベースシステムのための高水準ビューの概念の形式化およびビューを基本とするシステムの高速化のための索引付けに関する研究を主に行った.次年度は,ビューとして視覚的インタフェースを構成する際に問題となる文字列表示オブジェクトの配置位置決定方法の枠組みを提案し,実験および評価を行った.最終年度は,マルチメディアデータベースの実験対象として地理応用を選び,プロトタイプシステムを実現し,我々のアプローチの有効性と現実性を確認した. 本研究の主な成果は,以下のとおりである。 1.データベースビューを基本とする仮想ハイパーメディア データベースビューとグラフィカル利用者インタフェースの構成モジュールであるビューとの統合モデルを考えた. 2.利用者要求と表示限界を考慮したグラフィカル対話オブジェクトの生成 利用者が検索結果のデータに重要度を割り付け,さらにその重要度に従て視覚化する方法を自由に設定できる環境を与えることにより,ブラウジングの方法に柔軟性を与える枠組みを体系化した. 3.コンカレント作業環境のための動的文字配置機能 地理データベースにおけるビューである対話型動的地図の合成時の文字配置処理を対象に,人間と計算機との並行的な処理を可能にするコンカレント作業環境の実験を行った. 4.データベース質問作成工程の再利用に基づく対話型地図生成支援環境 知識ベースを用いて,あいまいさ,誤り,不十分さを含んだ利用者の質問を,地図の論理記述として意味のある妥当な質問に変換するための枠組みを体系化した. 5.共同作業環境における作業データの意味一貫性管理および効率化 現実の作業環境での非常に複雑なビューに対するビュー生成計算の効率的処理方法を示した. 6.データベースのビューにおける質問処理の効率化 “超キー条件"を提案し、この条件に従ってビューのオブジェクト化を行うことにより,この更新の効率を上げることができることを示した.
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