研究課題/領域番号 |
03452291
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
牛島 和夫 九州大学, 工学部, 教授 (40037750)
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研究分担者 |
高木 利久 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (30110836)
坂本 憲広 九州大学, 工学部, 助手 (00253485)
佐藤 賢二 九州大学, 工学部, 助手 (10215783)
程 京徳 九州大学, 工学部, 助教授 (30217228)
木實 新一 九州大学, 工学部, 助手 (70234804)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1991年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 高機能データベース / 演繹データベース / オブジェクト指向データベース / CADデータ / ゲノムデータ / 演繹オブジェクト指向データベース / 質問処理 / CADデータベース / ゲノム情報処理 / DNA2次構造 / 演繹デ-タベ-ス / CADデ-タベ-ス / 再帰質問処理 / マジックセット法 / ユ-ザ-インタ-フェ-ス / 間接的接続関係 / 線形再帰 / 非正規関係 |
研究概要 |
本研究では、前年度までに、演繹データベースの手法を応用することによる、従来型のデータベースシステムの高機能化に関する研究を行ってきた。CADデータベースに対する応用については所期の目的を達することができたので、今年度は、CADデータベースよりもさらに大規模で複雑なデータを持ち、高度な解析処理要求のあるゲノムデータベースについて、演繹データベースの手法を応用し、高機能化を図った。 ゲノムデータは、実験結果、生物学的知識、関連文献などの多種多様のデータが複雑に関連し合っており、関係データベースでの管理は困難であり、オブジェクト指向データベースを用いて管理することが望ましい。 そこで、本研究では、演繹データベースの手法をオブジェクト指向データベースに採り入れた演繹オブジェクト指向データベースの枠組みを構築した。演繹オブジェクト指向データベースについては、理論的な研究は多いが、本研究の様にそれを実際に開発した研究はほとんどない。本研究では、クラス・アトムとメソッド・タームという新しい概念を提案した。これにより、演繹データベースとオブジェクト指向データベースの統合が容易になった。 さらに、演繹オブジェクト指向データベースの実用面での有効性、問題点について検討した。先ず、ゲノムをオブジェクト指向技術に基づいてモデル化し、ゲノムを表現するための80を超えるクラスを新しく作った。それらのクラスを用いて、米国のGenBankおよびGDBに集められているヒトゲノムデータ(約150MB)を演繹オブジェクト指向データベース上に実現し、評価した。その結果、演繹オブジェクト指向データベースはデータ表現および質問記述ともに高い自由度を有しており、CADデータ、ゲノムデータを始めとして、複雑なデータ構造を持ちかつ柔軟な検索処理を必要とするデータの管理に適していることが明らかになった。
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