研究課題/領域番号 |
03453028
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
有機化学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
澤田 正實 大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (70029883)
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研究分担者 |
高井 嘉雄 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (20127244)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1991年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | FABマススペクトロメトリー / キラルアンモニウム塩 / ホスト-ゲスト / 完全メチル化単糖類 / コンプレクセーション / キラル識別 / イオノフォア / カチオン親和力 / ホストーゲスト / FABマススペクトロメトリ- / 完全メチル化糖類 / 1:1付加イオン / エナンチオ選択性 / 相対ピ-ク強度 / 電荷・双極子相互作用 / ホストーゲスト相関 |
研究概要 |
1.β-マンノフラノシド誘導体ホスト(1)がアルキルアンモニウムイオンゲスト(2)に対してエナンチオ選択性を示すことを、FABMS/RPI法(相対ピーク強度法)を用いて、初めて明らかにした(RPI_R/RPI_S=1.2)。さらに、キラルクラウンエーテルホスト(3)が2やフェニルアラニルアンモニウムイオンゲスト(4)に対してエナンチオ選択性を示すことを同法を用いて明らかにした(RPI_R/RPI_S=1.2〜1.6)。 2.いくつかのβ-マンノフラノシドおよびβ-マンノピラノシド誘導体ホストやキラルクラウンエーテルホストについても同法を適用し、エナンチオ選択性出現の有無とホストゲスト錯イオン構造との相関性を、MNDOモデル計算やCPKモデル実験により、検討し、バインディングサイト近傍における糖ホストのキラルバリヤーの重要性を明らかにした。 3.ホストゲスト対3-2についてアセトン溶液中の平衡定数をNMR滴定法より求め、ジアステレオメリックRPI値の大小関係は、溶液中の熱力学的安定性の大小関係とパラレルであることを明確に示した。その上でNMR法で決定しえない弱いホストゲスト相互作用系の検出にはFABマススペクトロメトリーが有効であることを示し、キラルFABマススペクトロメトリーの基礎を固めた。 4.二糖類ホストについて、ホストの立体異性選択性やゲストのエナンチオ選択性を同様のFABMS/RPI法で検討したが、今までのところ顕著に有効なホストは見い出せていない。
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