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海産猛毒シガトキシンの絶対構造の決定と抗腫瘍性ハリコンドリン類の合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 03453035
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 天然物有機化学
研究機関東北大学

研究代表者

平間 正博  東北大学, 理学部, 教授 (30165203)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1991年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
キーワードシガトキシン / ガンビエトキシン / CDスペクトル / 絶対配置 / 不斉ジヒドロキシル化 / ポリ環状エ-テル
研究概要

1.シガトキシン(CTX)の生合成前駆体ガンビエトキシン(GT4B)は、225nm付近にスプリットCDコットン(207nm,Δεー7.4;239nm,Δε+0.69)を示す。その原因となる発色団は側鎖部ジエン以外にありえないので、コットンはジエン自身、またはジエンとA環のオレフィン及びエ-テル間の捻じれに由来すると考えられる。ABCD環はトランスなので立体配座は固定されており、問題の捻じれは5位の絶対配置によって決定されているはずである。そこで、ジエン側鎖を持つAB環部分を我々が最近開発した新合成法を用いて立体選択的に合成してCDスペクトルを比較した。最長波長部のコットン効果(237nm,Δεー0.83)から、5位の絶対配置はR配置であることが確実になった。しかし、GT4Bとモデル化合物のCDは完全な対称形になっていないので、不確実さが残っている。DE環部のアリルエ-テルの存在に由来する可能性が高いので、更に、5環性のABCDE環モデルを合成してCDを比較して最終的な結論を出すべく検討中である。
2.更に、最近開発した不斉ジヒドロキシル化法を用いて、上記AB環モデルを、CTXに対応する2種の立体異性体末端ジオ-ルに変換する方法を確立した。両異性体のNMR、およびキラルシフト試薬によるNMRスペクトルの変化をCTXと詳細に比較したが、立体化学に関する知見は得られなかった。その他種々検討した結果、2位のOHと6位のオレフィン水素間のNOEの強度の差から立体化学を識別できる可能性があることが分かって来た。詳細に検討中である。
3.安価なDーグルコ-スから、新しい環化法を活用して、免疫抗原として使える可能性の高いABCD環モデルを合成すべく検討中である。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Toshio Suzuki: "Enantioselective Syuthesis of the AB Ring Fragiment of Gambiertoxin 4B.Implication for the Absolute Configuration of Gambiertoxin 4B and Ciguatoxin." Tetrahedron Letters. 32. 4505-4508 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Ohki,Sato: "Synthesis of the AB Ring Fragment of Ciguatoxin;Absolute Configuration of the C2 Alcobol."

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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