研究課題/領域番号 |
03453079
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
工業物理化学・複合材料
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
岩本 正和 北海道大学, 触媒化学研究センター, 教授 (10108342)
|
研究分担者 |
八尋 秀典 北海道大学, 触媒化学研究センター, 助手 (90200568)
水野 哲孝 北海道大学, 触媒化学研究センター, 助教授 (50181904)
|
研究期間 (年度) |
1991 – 1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1992年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
|
キーワード | ゼオライト / 金属イオン交換 / 直接アミノ化 / 一酸化窒素 / 反応活性点 |
研究概要 |
本年度の研究はほぼ申請時の計画通りに進行し、以下の点を明らかにした。 1.活性の三次元制御によるゼオライトの分子識別能の高度化 (1)金属イオン(Cu^<2+>、Ag^+、Ca^<2+>、Co^<2+>)1個当たりの可逆及び不可逆吸着NO量はゼオライトのA1含有量に依存し、A1含有量が減少するに従って増加することがわかった。 (2)吸着NO量の吸着温度依存性の結果から、低温域(<273K)ではAg交換体が、中温域(280K〜333K)ではCu交換体が、高温域(>333K)ではCo交換体が多量のNOを可逆的に吸着することを明らかにした。 (3)IRおよびTPO測定から銅イオン交換ZSM-5ゼオライト上の可逆吸着NOは大部分NO^+として吸着していること、一方、不可逆吸着NOはNO^+、NO_2^+、NO_2^-及びNO_3^+で吸着していることを明らかにした。 2.一酸化窒素除去用Cu-ZSM-5ゼオライトの反応活性点の設計と合成 (1)FT-IR測定によりCu-ZSM-5上でのN_2生成は炭化水素中間体とNOあるいはO_2の反応により進行することがわかった。さらに、Cu-ZSM-5のHNCO導入によりCu-NCO吸着種がNOと非常に速く反応し、N_2を生成することがわかったので反応中間体はCu-NCOと推定した。 (2)Cu-ZSM-5上でのN_2生成は、(1)まず、炭化水素の酸素酸化により含酸素中間体を生じる。(2)この活性中間体が気相のNOと反応してNCO種を生成する。(3)NCO種がNOあるいは、O_2と反応しN_2を生成する反応機構を提案した。 (3)種々の貴金属担持ZSM-5触媒のNO選択環元活性の序列はPt〉Rh〉Pd〉〉Ru 【approximately equal】 Irであることを明らかにした。さらに、Pt-ZSM-5は最も低温(485K)でN_2転化活性を示すこと、H_2O共存下においても活性の低下はないことがわかった。
|