| 研究課題/領域番号 |
03453131
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| 研究種目 |
一般研究(B)
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| 配分区分 | 補助金 |
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| 研究分野 |
土壤・肥料
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| 研究機関 | 東京大学 |
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研究代表者 |
松本 聰 東京大学, 農学部, 教授 (20032295)
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| 研究分担者 |
渡辺 聡 東京大学, 農学部, 助手 (40220884)
妹尾 啓史 (妹尾 啓央) 東京大学, 農学部, 助手 (40206652)
金沢 晋二郎 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (10011967)
小柳津 広志 東京大学, 農学部, 助教授 (70177301)
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| 研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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| 研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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| 配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1992年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1991年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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| キーワード | 高性能土壌 / 多孔質素材 / 土壌微生物 / マイクロハビタット / γ-HCH分解菌 / γ-HCH連用圃場 / 微生物生態 / 長期生残部位 / 微小孔隙 / 生残部位 / 多孔質ガラス / 担体 / バイオリアクター / 有機物分解 / 非生物的物理化学的反応 / 生物化学的反応 / 反応温度 / 土壌吸着反応 / 下水汚泥 / 易分解性有機物 / 化学環境 |
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| 研究概要 |
土壌は通常野外に置かれているために、直接環境の影響を受けやすく、土壌中の諸反応、とくに土壌中で起こる生化学反応を人為的にコントロールすることは非常に難しい。人類が土壌に期待する様々な重要な機能の多くが土壌中で行われる化学反応とくに生化学反応に起因していること、これらの反応が土壌微生物によって行われることに注目して、本研究では土壌中の微生物生態を土壌化学的側面からまず考察し、ついで微生物の生態ないしは生残性をコントロールしている要因を抽出し、その上で、土壌微生物の住処となるマイクロハビタットを土壌に人為的に介在させることによって土壌微生物の生態を、引いては土壌中で起こる生化学反応をある程度制御できると考えて、実験を進めた。微生物は周囲の物質環境(化学環境)と水分環境とにとくに大きく影響された。炭素含量に富み、窒素含量が少ない有機資材を用いて、窒素汚濁などで高いBOD負荷を示す汚水を処理するときわめて優れた浄化ならびに窒素の除去を行うことから、土壌中に炭素率の高い有機物を埋設するだけで、畑土壌中で生成される硝酸態窒素の溶脱を阻止することができた。一方、難分解性農薬であるγ-HCHを特異的に分解する微生物Sphingomonas paucimobilis SS86を本農薬の長期連用圃場から分離同定し、本微生物を用いて、その土壌中での生態を生残部位の同定を中心とした検討から、特定の生化学反応を有する微生物を土壌中に安定的に住まわせるためには、その形態に適した住処を土壌中に創設すること、その微生物が基質とする物質を予め土壌または住処に浸潤させておくことが必要であることがわかった。以上の実験から、土壌中の微生物の生化学反応を制御することがある程度可能であることが実験的に示され、高性能土壌の開発への道が開かれたと判断した。
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