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免疫組織・細胞化学的手法によるジベレリンの動態の追究

研究課題

研究課題/領域番号 03453142
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 製造化学・食品
研究機関東京大学

研究代表者

室伏 旭  東京大学, 農学部, 教授 (00011916)

研究分担者 西沢 直子  東京大学, 農学部, 助手 (70156066)
山口 五十麿 (山口 五十磨)  東京大学, 農学部, 助教授 (00012013)
中嶋 正敏  東京大学, 農学部, 助手 (50237278)
研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1992年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1991年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
キーワードシベレリン / 免疫細胞化学 / 葯(イネ) / イネ(葯) / ジベレリン / 免疫組織化学 / イネ(花粉) / 花粉(イネ)
研究概要

本研究においては、植物ホルモンのうち特にジベレリン(GA)について、免疫細胞化学的手法により、その細胞内局在性を明らかにし、生理現象発現との関連を追究することを主たる目的とした。GA含量の高いインゲン未熟種子およびいね(修鵬)の葯を用い、液体ヘリウムで急速凍結・固定した後、オスミウムを含むアセトンあるいはオスミウムと5〜10%のテトラヒドロフランを含む二塩化メチレンで脱水・置換・後固定を行った。また、イネの葯については、急速凍結後、凍結乾燥し、ガス状オスミウムで後固定した。これらをエポン/アラルダイトを用いて樹脂包埋した。これより極薄切片を調製し、免疫染色を行い、電子顕微鏡で観察したところ、オスミウム/アセトンで脱水・置換・後固定したイネの葯の試料のみによい染色が認められた。すなわち、葯の主要活性型GAであるGA4とその生合成前駆体のGA24に注目し、一次抗体として抗GA4モノクローナル抗体、抗GA24モノクローナル抗体、二次抗体に金コロイド標識した抗マウスIgG抗体を用いて染色し、電子顕微鏡による観察を行った。その結果、GA24が葯壁の細胞のミトコンドリア、核(特にクロマチン)、クロロプラスト、球状体、クチクラ、花粉細胞の細胞壁外層、ミトコンドリアに複合体として存在する可能性が示された。核にGA24が存在することは、これまで活性型GAの前駆体としてしか認識されていなかったこれらのGAが何らかの生理作用発現の制御に関わっている可能性を示唆するものである。GA4についてもGA24と同様の部位が染色され、これらの部位への局在が示唆されたが、染色の特異性を支持するコントロール実験が完全でなく、なお研究を継続中である。GAの細胞内局在性について明らかにしたのは本研究が初めてであり、本研究の成果を出発点としてGAの生理作用に関する細胞レベルでの研究が進展するものと期待される。また、イネの雄性不稔の新しい局面からの研究にも貢献するものと期待している。

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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