研究課題/領域番号 |
03453170
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生体物性学
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研究機関 | 東京大学 (1992-1993) 北海道大学 (1991) |
研究代表者 |
桑島 邦博 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (70091444)
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研究分担者 |
伊倉 貞吉 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (50251393)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1991年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | タンパク質フォールディング / 部位特異的変異 / ヌクレアーゼ / α-ラクトアルブミン / 反応速度論 / プロリン異性化反応 / モルテン・グロビュール状態 / プロソン異性化反応 / タンパク質の構造形成 / ラクトアルブミン / タンパク質フォ-ルディング / ヌクレア-ゼ |
研究概要 |
本研究では、大腸菌プラスミド中にクローン化された黄ブ菌のヌクレアーゼとヤギα-ラクトアルブミンをモデルとして、タンパク質構造形成の機構を調べた。これらのタンパク質の様々な部位特異的変異体を用いて、モルテン・グロビュール状態の安定性と巻戻りの速度過程を解析した。以下の結果が得られた。 (1)巻戻り速度過程に及ぼすプロリン異性化の影響を解析するため、ヌクレアーゼの二種のプロリン変異体、Pro117GlyとPro56Alaを作成した。(2)ヌクレアーゼには、モルテン・グロビュール状態を安定化する変異(クラスI変異)と不安定化する変異(クラスII変異)の二種がある。クラスI変異(Val66LeuとGly88Valとこれらの二重変異体)とクラスII変異(Ala90SerとAla69Thrとこれらの二重変異体)のタンパク質をそれぞれのプラスミドを持った大腸菌より抽出精製した。各タンパク質の尿素によるアンフォールディングの転移曲線をペプチド領域のCDスペクトルを用いて測定した。期待通り、クラスI変異を持つタンパク質では二次構造が野性型のものより安定化し、クラスII変異を持つタンパク質ではその逆となることが明らかとなった。(3)α-ラクトアルブミンに、その分子コアの疎水性を変えるアミノ酸変異(Ala30Ile、Ala30Thr、Thr33Ile)を導入し、モルテン・グロビュール状態の安定性に与える影響をCDスペクトルを用いて調べた。コアの疎水性が増大するAla30IleとThr33Ileではモルテン・グロビュールが安定化し、逆に、疎水性が減少するAla30Thrではモルテン・グロビュールが不安定化する事がわかった。
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