研究課題/領域番号 |
03454032
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
発酵工学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
新見 治 広島大学, 工学部, 教授 (60034360)
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研究分担者 |
新川 英典 広島大学, 工学部, 助手 (50226338)
木梨 陽康 広島大学, 工学部, 助教授 (80224997)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1992年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 放線菌 / 多面形質変異 / Streptomyces griseus / シグマ因子 / hrdB / RNA polymerase / プロモ-タ-結合蛋白 |
研究概要 |
本研究は抗生物質生産の遺伝子レベルでの調節機作の研究を目として、Streptomyces griseus 2247について、多面形質の発現調節に関係するシグマ因子の遺伝子をターゲットとして研究を行い以下の成果を得た。 1.親株と変異株についてRNA polymeraseを精製すると共に、in vitro転写系による両者の比較を行ったところ、変異株では二次代謝遺伝子の転写活性が低く、シグマ因子の違いによる事を強く示唆した。 2.上記の結果から、ストレプトマイシン生合成に関与する遺伝子strBのプロモーター部に結合するタンパク質の検索を行った。親株の60hrの菌体より調製した無細胞抽出液中に結合蛋白が存在し、ゲルシフト解析で解かめられた。しかしそれは変異株特異的ではなかった。 3.S.griseusのシグマ因子の検索を行うべく、既に報告されているS.coelicolorA3(2)のシグマ因子をコードしていると考えられるhrdB遺伝子をプローブとしてS.griseusのゲノムライブラリーからコロニーハイブリダイゼーション,サザンハイブリダイゼーションによりスクリーニングした結果、強くハイブリダイズするクローン(pCE8)を得た。 4.pCE8の塩基配列を決定し1335塩基からなるORFを確認した。その中には種々のシグマ因子遺伝子に保存される36塩基からなるrpoB boXが存在し、hrdBとpCE8は塩基配列にして86.3%、アミノ酸として74.8%の高い相同性を示した。 5.pCE8の菌体各エイジの転写物をノーザン解析したところ、いずれのエイジでも転写されており、従ってS.griseusには二次代謝に関係するシグマ因子が他に存在する事を強く示唆した。
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